2014/04/27

Post #1118

Essaouira,Morocco
本屋の写真コーナーに行くと、ネコの写真集ばかり売っている。
あれには、いつも苦々しく思っている。

どうして、作家性のある写真家の写真集がおいていないのか。
答、そんなもの世間一般ピープルは見たいなんて思わないから。

初めて行った本屋で、写真集のコーナーを探すと、アイドルの写真集ばかりだったりする。
おかげで、さほど親しくない人と話していて、自分が写真集をたくさん持っているというと、一瞬、変態キモオタを見るような目で見られる。
どうして写真集というと、誰もかれもそっちの方面のものばかり思いつくのか?
答、若くて魅力的な女のおっぱいのほうが、意味の分かりにくいスナップショットよりも魅力的だから。

ネコの写真集も、アイドルの写真集も、人間が、こういう写真が見たい、ネコはかく在れかし、小娘アイドルのセミヌードや水着写真はかく在れかし、と願うままのものが写っている。
そういう意味では、俺には退屈きわまりない、いかにも絵葉書になりそうな風景写真だの、美しい花の写真集だのと同じ文脈のものであるといえようか。

それらの写真集からは、何の発見もない。あるのは、人々の欲望に形を与えた姿だけだ。

はぁ、癒しだと?
勝手に癒されてろ。そんなの精神のマスターベーションだわ!

世間一般では、写真なんてそんな程度のものにしか思われていない。要は精神のマスターベーションのための、ずりネタだってことだ。

それはつまり、少なくとも、この日本の国では、さんざん偉そうなこと言っても、写真そのものを文化として扱うという文化的な態度が、まったく無いということだ。
読者諸君、失礼する。要は土人ってことだ。

2014/04/26

Post #1117

Budapest,Hungary
最近、真剣に煙草を止めようかと画策している。
別に健康のためとかじゃない。先日、体調を崩したあたりから、煙草が美味く感じなくなったのだ。
高い金を出して、わざわざ不味いものを買うこともない。

朝、仕事を終えて駅から家まで歩く道すがら、まだ冷たさの残る新鮮な空気が、煙草の煙で濁されるのが、何となく嫌な気がしたのだ。
時折、吸いたい時もあるけれど。なきゃないで、どうってことない。飛行機に乗ってヨーロッパとか行くときにも、12時間くらい吸えないんだしな。
そんな金があったら、フィルムや印画紙を買う方に回した方がイイ。何しろ、煙草を買うと、どうにもすぐに金が減ってしまうんだ。千円札を一枚くずして、小銭になったとたんに、その金は蒸発しちまうんだからな。まさに雲散霧消だ。せっかく稼いだ金は、どこに行っちまったんだ?
いつの間にやら煙草は、貧乏人がおいそれと気軽に吸えるようなものじゃなくなってきたんだ。
だからやめだ。

どうしても吸いたくなったら、仕事仲間に分けてもらえばイイさ。誰もかれも、気のイイ男たちだ。快く分け与えてくれるさ。

読者諸君、失礼する。間違っても、健康で長生きしたいからやめたいってわけじゃないんだぜ。そこんところを間違えないように頼むよ。

2014/04/25

Post #1116

Zagreb,Croatia
写真について

『卓上一個の果物を撮る人も、戦乱の野に報道写真を撮る人も「道」においては変りはないのであります。
従って本当の道というものについて実践しようとすれば、果物を写すのも、戦場に出て写すのも同じ覚悟でなければならぬ。
そういう写真家が天下に何名か出なければならぬのであります。』
安井仲治
読者諸君、失礼する。