2011/03/20

Post #126 イイ顔してる男たち

朝の4時過ぎまで働いて、家に帰って目覚めると11時だった。うかうかしてはいられない。今日も夜には男の仕事が待っているし、13時にはお客さんのところに行って打ち合わせなんだ。
3連休だろうが、日曜日だろうが、俺にはカンケーねぇってカンジだ。被災地の皆さんにはモーシワケ無いが、人生とはこんなもんだ。俺も生きてくのに精いっぱいなのさ。
コーヒーを飲みながらさっさと新聞に目を通し、TVをつける。やはり気になるのは震災関連だ。原発関連だ。
東京消防庁のハイパーレスキュー隊のおやっさんたちが記者会見していたぜ。とても疲れ切った顔をしているが、やりきった感のあるイイ顔だ。仕事は違うが、現場の人間は違うぜ、やはり。
同じ記者会見でも、なにが起こっているのかさっぱりわからない東京電力の記者会見とは大違いだ。しっかりと地に足がついている。俺達なんかよりもはるかに詳しく放射線の危険を知ったうえで、その恐怖を抑え込んで困難な仕事をぶちかましてきたぜっていう男の誇りが、そのシブい顔に顕れている。まったくイイ顔してるぜ。
現場の男ってのはいいもんだなって、改めて思ったぜ。今、一番やりたいことはって訊かれて『ぐっすり寝たい』なんて言ってたけれど、そこがまたイイね。キョーカンするぜ。
ありがとう、東京消防庁のおやっさん。お宅の知事は日本で最も暴言を吐きまくり、人々をげんなりさせるクソ野郎だけど、あんたたちはサイコーだぜ。
やっぱり、消防士ってのは凄いもんだな。アメリカの作家カート・ヴォネガットも傑作小説『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』の中で、消防士ほど、危険を顧みず献身的に振る舞える人間はいないって絶賛していたぜ。主人公のローズウォーター氏も有志消防団の副団長だって設定だった。ありゃホントだったってことだ。そういえば、9.11の時も、大活躍し、そして犠牲になった消防士がたくさんいたっけな。
最近、イイ顔してるおやっさんを見る機会がめっきり少なくなったんで、今日は少し嬉しかったぜ。
今日はこんなところで。写真はグランバザールの男たち第2弾ってカンジでいこうか。
Istanbul,Turk
では諸君、失礼する。ふふふ‥・、俺はこう見えて結構イソガシー男なんだ。俺もぐっすり眠りたいぜ。
明日か明後日、また会おうぜ。

2011/03/19

Post #125 女たちへのエレジー

今日は朝の9時から翌朝の6時まで仕事なんだ。
俺の仕事はきついときはキツイ。それが男の仕事だ。しかし、俺の経験では、どんな先の見えない仕事でも終わらない仕事はない。俺はいつもそうやって自分に言い聞かせている。
どんな困難な状況も、何時までも続くことはないってことだ。今困難な状況に置かれている人たちに、一日も早く『あんときゃ、ホント大変だったなぁ』って、微笑みながら言えるような日が来ることを祈らずにはいられない。まったくだ。もう一度言おう。今、困難に直面している人たちに、笑顔が戻る日を俺は心から待っている。時間がかかるのは当然だろう。しかし、そんな日が来ることを信じていこう。信じるってことは、スゲー力があるんだぜ。

Osaka
女をモノのように扱う男がいる。俺はそういう手合いは好きではない。友人になりたいとも思わない。女を自らの快楽の道具としてとらえている奴なんて、好きになれないし、一緒に飲みに行ったりしたくない。絶対にね。

しかし、モノの女の場合は、どうなんだろうな?

俺は、やっぱりいくらモノでも、女の形をしたものは、邪険には扱えないな。不幸な女の魂が宿っているかもしれないじゃないか。
俺はキューブリックの映画『時計仕掛けのオレンジ』に出てきた、ミルクバーの店内を思い出したぜ。その店ではミルクは店に置かれた女のマネキンの胸から飛び出し、机の代わりに、四つん這いになった女のマネキンみたいなのが使われていたように記憶している。

女をモノとして扱ってはいけないぜ。ましてや、暴力だなんて。もし、そんなふうに君のまわりの女性に憤ることがあっても、そこはぐっとこらえていこう。それが男だ。せめて、モノにあたっておくぐらいにしておこうぜ。それでも女性は充分怖がっちまうんだけどな。

別に、俺の生活に何か事件が起こった訳じゃない。ただ、この写真を見てて、なんとなくそう思っただけさ。
ああ、そうそう3月8日は国際女性デーだったんだって。そんな結構な日があるなんて、俺は知らなかったぜ。
諸君、また会おう。暑さ寒さも彼岸までだ。良い連休を過ごしてくれ。俺は仕事だ。そして、被災地で大変な思いをしてる人たちの事を想って、あまり羽目を外し過ぎないようにしてくれないか。そうだ、梅の花でも見に行くといいだろう。今頃、パリではミモザの花も咲いているだろう。なんてね。

2011/03/18

Post #124 ヘリコプター

いつも災害が起こると、不思議に思い、なおかつ苛立ち、挙句の果てには憤慨することがある。
今回の災害にも、避難所には食料も水も生活物資もない。しかし、そんな避難所にも、カメラが入って、マスコミのレポーターが入っていて、呑気に『避難所生活はいかがですか?』とか『一番必要なものは何ですか?』とか被災者に訊いて回っている。俺達はそれを通じて、状況を知ることができるのだが、どこか割り切れない。
そして、今回の震災でも、被災地の上空には真っ先にマスコミのヘリコプターが、ぶんぶんと飛び回っただろう。

Osaka 例によって本文とはカンケー無し
何度俺は、ヘリコプターに乗ったレポーターが『病院(もしくは学校)の屋上には、SOSと書かれています。』と伝えるのを見たことだろうか?
SOSだって言ってるだろう!マスコミがそういう状況をカメラにおさめて、そのまま飛び去ってしまったのを何度見たことだろう。そして、そのSOSと書かれた屋上で、ヘリコプターに向かって必死に手を振る人々を何度見てきたことだろう。子供が線路を走る電車に手を振ってるのとは訳が違うんだぜ。そのカメラが映している光景の先には、生か死かというぎりぎりの状況に置かれて、困窮逼迫している被災者のかたが、電気も薬もない状況の中で、患者を救おうとして懸命に働く医師や看護師がいるんだぜ?
相も変わらず、今日もまた、マスコミのカメラは避難所に上がり込み、被災者に対して、訊くまでもなく分かるような頓馬な質問を投げかけては、こういうのさ。『道路が寸断され、物流が止まったいるため、被災地には援助物資がなかなか届きません』 じゃ、俺はマスコミの皆さんに訊きたいぜ。『HEY、HEY、HEY、マスコミのおにーさんよ、あんたたちははいったいぜんたい、どうやってそこにたどり着いたんだい?』ってね。そしてもう一発訊きたいぜ。『あんた、まさかマイクだけ持って行ったんじゃないだろうな?何か、援助物資を、それが例え焼け石に水のわずかな量でも、持っていかなかったのかい?』ってね。
わかってる、俺は本当はよーく分かってる。それは報道の使命ではないっていうんだろう。客観的に事実を伝えるのが報道の仕事ですって、シレッとした顔で言うんだろう?
けど、本当にそれでえーんかい?
俺がその立場だったなら、報道の使命だのなんだのは、とりあえず脇に置いても何かしたいぜ。
ああ、わかってるよ。本当によ〜く分かってる。目の前の人たちだけ助けても仕方ないっていうんだろう。起きていることを広く社会に伝える仕事なんだ。食料や水や生理用品や靴下を被災者にもっていってやることが仕事じゃないっていうんだろう?
けど、本当にそれでえ〜んかい?
俺が子供じみたことを言っているのは承知している。彼らが職務を忠実に果たすのは、被災してない俺が、自分の仕事を誠実に真面目にこなすのとまったく同じ仕事ですっていうことくらい、百も承知だ。
Barcelona
承知していることと、納得していることは違う。俺はこのブログは極力自分の想いを自由に、誰憚ることなく、正直にセージツに綴りたいと思っている。だから、それが社会の一般的な通念と噛み合わなくても、あえて言ってみるか。それってなんか納得いかないぜ。これは見せもんじゃないんだぜってね。これ見よがしにヘルメットなんかかぶりやがって、この野郎って思うのさ。

昔、阪神大震災の時にもそう思った。作家の辺見庸も、確かそんなことを書いていたっけ。しかし、俺にとって、最もインパクトがあったのは、キヨシローによく似たゼリーなる人物が率いていたザ・タイマーズが歌っていた『ヘリコプター』って曲だ。もちろん俺には、自衛隊のヘリの活躍が報じられている時に、それに異を唱えたり、水を差したりするつもりは全くないが、あくまで、かつてこういう歌もあったって形で書いておく。
皆さん、決して俺の真意を誤解しないでほし―ぜ。

ヘリコプター  ヘリコプター
空から水をまいてくれ
ヘリコプター
今すぐこの火を消してくれ
マスコミばかりが乗ってるヘリコプター

燃えてるぜ 燃えてるぜ
2日も3日も骨まで燃えてるぜ
ヘリコプター
まるでこの街は火葬場さ
人命救助をしてみろヘリコプター

自衛隊のヘリコプター 消防署のヘリコプター
警察のヘリコプター エリートだけが乗れるヘリコプター

ヘリコプター ヘリコプター
燃え広がる前に飛んでこい
ヘリコプター
レポーターよりも俺を乗せてくれ
火事場のまわりの野次馬ヘリコプター

政府要人のヘリコプター 海外派兵のヘリコプター
税金で買ったヘリコプター いざという時に飛べないヘリコプター

ヘリコプター ヘリコプター
燃え広がる前に
ヘリコプター ヘリコプター
飛べなくなる前に
ヘリコプター ヘリコプター
上昇気流のその前に
ヘリコプター

THE TIMERS 『ヘリコプター』(アルバム『不死身のタイマーズ』より)

過激だ。誤解を招く恐れがビンビンあるぜ。
俺も、読者諸君から呆れられてしまうかもしれない。もちろん、俺は自衛隊の皆さんが、孤立した人々をヘリですくいまくっているのを知っているし、福島の原発でも、危険を冒して消火活動に従事していることも知っているし、心から尊敬している。しかし、言いたい。もちろん、俺が言いたいのは、マスコミの皆さんに関することが言いたいから、こんな昔の歌を引っ張ってきたんだ。分かるだろう?実にこの逡巡こそが人生だ、ロックンロールだ。
マスコミの皆さんも、職務に忠実なのはまことにいいことだ。なんて言ったって、彼らも所詮サラリーマンなんだからな。しかし、職務を逸脱したり、自分の組織をはみ出すようなことをしでかす方が、人間として正しい、いや義しい(もちろん、ただしいと訓むのだよ)時もあるんじゃないだろうか?
諸君、どう思うだろう?俺は今回も今一つ納得いかないと思ってるんだがな。
もちろん、このどさくさに紛れて便乗値上げで一儲けをたくらんでいるような性根の腐ったクズ野郎や、今から復興特需をにらんでホクホクしているようなろくでなしなんかには、納得するどころか、憤慨しているんだけどな。もし、そんな性根の腐った奴に出会ったら、問答無用で簀巻きにして川に放り込んでやるぜ。憶えてろよ!今から風呂に入って、よーく首を洗っておくこった。

それでは、また会おう。明日から本格的に、俺もイソガシー。また、体調をくずしてアレルギーを起こしたり、結石や通風で悶絶しないようにしなくちゃな。そうそういつも君たちに心配をかける訳にはいかないさ。もっと心配してあげてほしい人が、今の日本には何十万にもいるんだからな。
失礼する、また会おう。