2014/02/20

Post #1053

Denpasar,Bali,Indonesia
みろ。

みろ。

みろ。

塀のむかうの

そこひの罅間(すきま)

みだれとぶ流星。

だが、それは落座する星宿ではない。

ひたむきな闘争からのがれて

生活からそれて、

円空をさして、

さかんにおちてゆく人人の群なのだ。

金子光晴 詩集『鮫』より

読者諸君、失礼する。人が生きることは、何時だって残酷で、人生とは墜落の軌跡なのではないかと俺には思えるときがある。

2014/02/19

Post #1052

Bali,Indonesia
ヴェスパが好きだ。見かけるとついつい写真に撮ってしまう。
それも、旧車のいわゆるラージボディといわれる150㏄~180cc位のものが好きだ。
昔むかし、松田優作が探偵物語で乗っていた、角ばったデザインのものも70年代といった風情で素敵だが、俺はそれ以前の、より丸みのあるデザインのものが大好きだ。まったくもって、60年代のデザインのヴェスパは、完璧だ。混合ガソリンの匂いも香ばしい。
実は、俺の借りている倉庫には、2台のヴェスパが眠っている。
一台は50㏄のヴェスピーノ。もう一台は1965年製の180㏄(つまりラージボディだ。)のスーパースポーツ。
実は、このスーパースポーツで交通事故をしでかして、入院したことがある。
後ろにカミさんを乗せたまま、交差点の手前でギア抜けし、ギアが噛んだとたんに、ウィリーしてしまった。そうして、ウィリーしたまま交差点を突っ切り、角のガソリンスタンドに突っ込んだのだ。
俺は右足の大腿骨を骨折し2か月ほど入院した。カミさんは買ったばかりのヘルメットが割れ、頭を縫った。
入院し、折れて縮んだ腿を伸ばすため、膝に手回しドリルで穴をあけ、そこに錘がぶら下げられた。当然、ベッドから動くこともできない。
そんな状態で、隣のベッドの男が、自分の女に偉そうにいろいろ命令しているのが頭にきて、『おい、あんた。自分の女にそんな態度で命令するのは止めろ!』と、ついつい言ってしまった。どうしてそんなことをしてしまったのかと言えば、頭をはたかれながらそのろくでなしの世話をしている女が、どことなく高校生の頃に自分が付き合っていた娘に面影が似ていたからだ。
するとそのクズ野郎、誰に向かって口聞いてやがるとかいって凄みやがる。俺は『顔も見えないのにあんたが誰かなんて知るわけないだろう!思い上がるな!自分の女だったら、もっと大切に扱え!』と言ってやった。バカにははっきり言わないと伝わらないものだ。
もっとも、二人とも威勢のいいことをいくらいっても、足の骨が折れている者同士、口喧嘩するしかない。客観的に見れば、なかなかに滑稽だ。
後からそいつと一緒に事故って入院していたそいつの舎弟に聞いたのだが、奴は案の定ヤクザ者で、両足の骨が折れているにもかかわらず、タクシーで無断外出し、その女とホテルでやりまくっていたそうだ。こいつの愚かな行動には医者も匙を投げ、病院から放り出された。俺はこのクズ野郎から教訓を得た。
バカは死ななきゃ治らない。
俺は2度の手術をして、足は治ったんだが、以来ヴェスパを直して乗ることは禁じられた。そこで始めたのが写真道楽だ。人間には金の捨て所が必要なのだ。以来、驚いたことに18年が経った。相変わらずの貧乏暮らしだ。構うもんか。俺の人生だ。
けれど、今でもヴェトナムやインドネシア、台湾なんかにいって、古いデザインのヴェスパが元気に排ガスを撒き散らしながら走っているのを見ると、物欲しそうな目をして、つい写真を撮ってしまうのさ。
読者諸君、失礼する。古いものには古いものなりの味わいがあるのさ。だから、壊れたままのヴェスパがいまだに捨てられない。いろいろと未練たらしい俺なのさ。


2014/02/18

Post #1051

Budapest,Hungary
この手のものを見ると、必ず写真に撮ってしまう。
脚フェチなのではない。どちらかといえば、ストッキングに女性的なものを感じるのだ。
自分では、その性向は幼稚園の時の体験に根差しているように思える。
冬場にタイツをはかされるのが、とんでもなく嫌だった。あれは女のはくものだと思っていたからだ。泣いて嫌がった覚えがある。
今でも、女性のストッキングをはいた脚に、つい目が行ってしまう。生脚ではだめだ。
まぁ、フェチなんだろうな。どうでもいいことだけど。

さてと、今夜から仕事は激戦区に突入するんだ。
気が重いぜ。ここ一週間が山場だ。
たまらないぜ。
激戦に備えて、とっとと眠るとするかな。

読者諸君、失礼する。働いてばかりいると、世界が狭くなる。オリンピックも大雪も、俺にはどこ吹く風さ。
世界には、まだ俺たちの見たこともないような土地がたくさんある。
未だ見ぬ国の未知の人々を思って、眠らせてもらうぜ。