2014/03/21

Post #1081

西門、台北
昨日は52カットもプリントしてしまった。もちろん、失敗も多々あるので、印画紙の消耗が激しくてかなわないぜ。あんまりやりすぎて、終盤には停止液とかが劣化してきて、画像を確認しようとして電気をつけると、ダダかぶりしてしてしまうありさまだった。何事も、ほどほどが一番だ。
それ以上に、なんだかここんところ風邪気味で、昨日もプリントを始める前にかかりつけの医者にいって葛根湯なんかもらってきたんだが、根を詰めてプリントしたおかげで、体力の消耗も著しくてかなわないぜ。
今日はおかげさんで、せっかくの祝日だというのに、熱っぽい体を持て余しているばかりだ。
読者諸君、失礼する。あんたの写真サイコーといわれるのと、女性にモテモテになるのと、どちらがうれしいものか、ふと考え込んでいる俺さ。

2014/03/20

Post #1080

安平、台南
最近感心したというか、ふと気が付いて脱力したように笑っちゃったこと。
それは、就任以来一年数か月、孤高のナショナリスト安倍総理が、青筋を立てて目指してきた『戦後レジームからの脱却』が、ロシアのプーチン大統領によって、軽々易々と成し遂げられてしまったことだ。
しかもそれは、冷戦構造への先祖帰りどころか、単なる帝国主義的な(って言い方もずいぶん古臭いな)第二次大戦以前への退行で、自国民の支持する口実と、それを成し遂げうる武力さえあれば断行するべきだという代物だ。
日本は、ロシアに対する非難も制裁も及び腰なんだが、なんだかねぇ…。北方領土の絡みがあるからだっていうんだけど、北方領土のことを鑑みても、ロシア人が一度その手に握ったものを離すとは思えないね。
いずれにせよ、世界を不安定な状態に陥れる要因のうち、俺が早々に人類の皆さんから脱却してほしいのは『ナショナリズム』という奴さ。
言葉や文化や宗教や見かけが違っても、同じ人間だろう?いい加減、仲よくうまいことできないもんかねぇ。
読者諸君、失礼する。今写真を撮りに行くなら、間違いなくウクライナだ。俺たちはいつも、歴史の転換点にいる。それに気が付いていないだけだ。さてと、プリントでもしようかな。

2014/03/19

Post #1079

台南
遂に買っちまった。
エアコンプレッサーだ。それもそんじょそこいらの模型屋に売ってるようなちゃちな奴じゃない。塗装用エアコンプレッサー業界のトップブランド、アネスト岩田のIS875‐HTだ!
お値段32000円(税込)。消費税が上がる前に、買っておきたかったのだ。お陰様で、俺の収支はガッタガタだ。畜生!領収書を忘れるな!印紙も貼って頂戴よって感じだ。
これがその写真。
アネスト岩田IS875-HT
これで、プリントという名の埃との戦いに、最終兵器投入というわけだ。
こいつの用途は本来、エアブラシで模型に塗装したり、ネイルアートをしたりするためのものだが、俺はあくまでプリントの際の埃の吹き飛ばしに使用するわけだ。贅沢極まりない。かつて、カメラ屋でよく売っているハンドブロア―から始まった埃との戦いも、遂にここまで極まった。
もちろん、そんな酔狂な奴はそうそうたくさんいる訳じゃないので、そんな付属品はついていない。おかげさんで、工具屋でなけなしの金を払ってこいつを受け取ると、返す刀で閉店間際のホームセンターに駆け込み、添付のエアホースにエアブロアを接続するための異径ニップルと軽量で扱いやすいエアブロアを購入する羽目になったのだ。そのお値段が、2192円。
やれやれ、高い買い物だった。
しかし、これでプリントの途中でエアダスターの缶が空っぽになって、陰毛がのっかてるみたいな綿埃まみれのプリントを仕上げたり、それはさすがに忍びぬと言って、貴重な時間をホームセンターへの往復に費やしたりするような心配はなくなったわけだ。素晴らしい。

俺がこいつを初めて知ったのは、仕事で傷ついた家具だか何だかを補修するために、補修屋さんを呼んだ時だ。
世間一般の皆さんには、補修屋さんという職業はあまり馴染みがないだろうから、一応説明しておくよ。
家具だの建具だの、フローリングの床だのに、傷がつくとまずいのはみんな一緒だろうけれど、新築のマンションや戸建て住宅、それから俺が仕事でかかわる店舗なんか、そんな傷があると非常にまずいわけだ。
そこで登場するのが補修屋さんというわけで、これは繊細な技量が求められる。まぁ特殊な職業だ。要は、その傷を色つきのパテなんかで埋めておいて、うまいこと木目を描いたりして、素人目には傷が目立たなくするという商売だ。一言で言っちゃやそれだけなんだが、木部だけではなく、石や金属まで補修してしまうのだから、恐れ入るぜ。
俺の経験からすると、引き渡しちまったら、すぐにあちこち傷まるけになっちまうんだから、まぁいいんじゃねえか、細かいことは言いっこなしよなんだが、日本の細かいことが気になる皆さんは、そんなに寛容ではない。
芸術関係に関しては、あえて茶碗を傷物にしたりして、侘びだの寂びだの言う日本人なんだが、住宅店舗あるいは家具などに関することになると、異様に細かい傷でもブースカ言うのだ。よくわからん民族だ。
そこで、補修屋さんの登場だ。この補修屋さん、俺の友人の村岡くんもその一人なんだが、デリヘルか補修屋さんかってくらいお高いのだ。ざっくり2時間で3万円くらいってとこか。
そんな割のいい商売だったら、おれもそれにすればよかったとも思う。しかし、そもそも補修屋さんに弟子入りしないと技術は身につかないし、材料の入手ルートも開いてもらえない。ついでに言うとかなりの絵心がないと厳しい世界だ。それに今時分、消費税UP前の住宅建設ラッシュなので、それこそ寝る間もないほど忙しいことだろう。
で、あるとき現場に来てもらった補修屋さんが持っていたコンプレッサーがこれなのだ。
こいつはなかなか素晴らしい。
最大の特徴はコンプレッサーの周りに廻らされたハンドルのようなタンクだ。一見すると単なる持ち運び用のハンドルにしか見えないんだが、これが侮れないのだ。
ふつうこのクラスのコンプレッサーはタンクがない。なのでスイッチ連動になっていても、使った時には必ずコンプレッサーが回る。ということは音と振動が出るということだ。音に関してはこいつ、普通に人が話してるのとほぼ同じ、およそ60dbしか出ないのだが、プリントするうえで振動はまずい。印画紙を露光させているときに回りだすと、光がぶれてしまう。もともとぶれた写真ばかりだから、イイじゃないかと思われるかもしれないが、これ以上ぶれてもらっちゃ困るのだ。
そこで、このタンクが生きてくる。いったんタンクに目いっぱい空気をぶち込んでおけば、四六時中コンプレッサーがぶんぶん回るのを防げるわけだ。
次に、このコンプレッサーには、エアフィルターが標準装備されている。
コンプレッサーの圧縮空気には、空気中の水分も圧縮されて水が混じったりするのだが、これを取り除くのがエアフィルターだ。こいつを単体で買うと、それだけで1万円くらいするという代物だ。
埃を取り除いたつもりが、ネガに水滴がついていたなんて言ったらシャレにならん。これは欠かせないのだ。

俺はずいぶん長いこと、埃と戦ってきた。遂にその戦いに終止符が打たれようとしている。
こいつを使ってプリントするのが楽しみだぜ。
読者諸君、失礼する。俺には最新のデジタルカメラなんかよりも、こういったマニアックな機器のほうが重要なんだ。