2014/11/29

Post #1333

Praha,Czech
今日は、11月29日。イイニク、つまりいい肉の日か。
滋賀に出張に来ているので、近江牛なんかにありつきたいと思ってるんだが、気が付けばコンビニ弁当か中華料理屋の定食だ。
寂しいものだ。
とはいえ、それで不便なことは何もない。
俺は最近、無欲なんだ。食うことにあまり金をかけない。世の中ではグルメ番組が大流行だってのにな。身体が動く分だけ、腹が膨れればそれでいいって感じだ。
着るモノだって、滅多に買わない。こいつに関しては、俺もそこそこ長生きしてるんで、不便を感じることもない。ストックがたくさんあるんだ。物持ちがイイのさ。今日着ているカットソーなんて、20年近くご愛用だ。
そもそも俺は、流行なんて気にしたことがないからな。踊らされてクジャクみたいに着飾る必要なんてないのさ。
服装ってのは、一種の自己表現なんだけど、俺はもうどうでもよくなってる。とはいえ、すっかり出来上がっちゃってるからどうでもイイのかもしれないな。いわゆる俺流って奴だ。
俺には俺のスタイルがあるんだ。どっかの誰かの言うことに踊らされてたまるか。
それどころか最近じゃ、仕事で着ている作業服でもイイんじゃないのってくらいだ。

そういえば、俺の大好きなイギリスのスーパー大御所ロックバンド、THE WHOのギタリスト、ピート・タウンゼントは、毎週ステージ衣装を買いに行くのが面倒だっていって、全盛期の70年ごろには、白の作業用のツナギを着て、作業用のブーツを履いていた。
その野暮ったいファッションで狂ったようにジャンプし、腕を風車のように振り回してギネスブック級の爆音でギターをかき鳴らし、ライブの最後には、ギターを叩きつけてぶち壊していた。
サイコーだ。男はこうでなくっちゃな!
因みにそのブーツがドクターマーチンだ。後にこれをパンクの連中が拝借し、今では普通のファッションになっているのさ。つまり、そのそもそもの始まりは、ピート・タウンゼントだったわけだ。

話がそれたなぁ。

正直言って、ここんところは自己表現なんてどうでもイイ。

そもそも俺には表現するほどの中身がないんだと思うぜ。

自分が見てきたものを、そのまま一枚の写真に封じ込めることができたら、それで十分だ。
それ以上のことはない。

読者諸君、失礼する。今頃俺は、深夜のショッピングセンターで仕事に忙殺されているはずさ。出来る事なら、素敵な女性に悩殺されてみたいものさ。けど、作業服じゃ難しいなぁ・・。

2014/11/28

Post #1332

Istanbul,Turk
今日は写真のみで勘弁させてもらおうかな。
俺には睡眠が必要だ。
今夜も含めてあと3日ほど持ちこたえれば、家に帰ってプリントできるさ。
古い写真を見ていると、今の自分の満足するレベルに達していないものがいっぱいあるんだ。とても君たちにお見せできないんだ。
だから早く仕事をやっつけて、家に帰って何日か引きこもってプリントしたいのさ。
そのためには、まずは今から眠って、今夜の仕事に備えるんだ。

読者諸君、失礼する。しっかり仕事を片付けてこそ、心置きなく道楽に没頭没入できるってものさ。

2014/11/27

Post #1331

安平老街、台南、台湾
自分にとって写真を、単なる消費活動にしないこと。
もとより写真というのは、カメラや、フィルムや印画紙や薬品を買うことで社会の消費活動の一部に取り込まれてはいるのだが、それによって再生産された自分の作品を、商品としないこと。
商品として、流通させてしまった途端に、意味も思いも、すべて換金可能なモノと成り下がり、消費されてしまうのは、現代社会では逃れえないことだ。

かつて、自分の写真を写真雑誌に発表することによって、商品としての写真と同列に受け取られてしまうことを嫌い、自費出版にこだわり続けた写真家がいた。
若くしてこの世を去って行ったその写真家の思いが、何となく解かる気がする。

もっとも、子供の落書きみたいな俺の拙い写真に、商品価値が生じるとも思えないがね。何しろこんなメーターだ。壁に貼るにしても気が利いていなさすぎる。
けど、俺は何かを感じてこのメーターにレンズを向け、何かを感じて、このネガを選び、プリントしたんだ。その何かが君に伝わってくれるとイイんだけれど。

俺は、自分の生の歩みとして、写真を撮りたいし、そこに写っているものには、確かな手触りが備わっていてほしい。上手い下手など関係ないさ。

写真を通して、つぶさに世界を見ること。
暗室の中での作業を通じて、世界に思いを馳せること。
照りつける日差しにさらされ、吹き付ける風に震え上がり、叩きつける雨をものともせずに、あちこち懲りずに歩き回って、自分がこの眼で見たこと、この耳で聞いたこと、肌で感じ、味わい、嗅ぎ取ったもの。それを自分の写真のなかに封じ込めることができたらいいんだが・・・。

読者諸君、失礼する。御機嫌よう。俺が死んだあと、俺の分身ともいうべき写真はどうなるんだろうな?