2015/04/04

Post #1459

Taipei,Taiwan
今夜は、思うところあって写真だけお送りしよう。あと何度、春を迎えることができるのだろうか。ふと、そう思うとなんだか気が滅入るのさ。いつも、春は憂鬱になる俺なのさ。

読者諸君、失礼する。年年歳歳相花似たり、年年歳歳、人同じからず。

2015/04/03

Post #1458

Paris
最近の俺の家庭での会話。

『なかなか子供ってのは、出来ないもんだな…』
『そりゃ、この年になったら、そうそう簡単にはできないって…』

しばし沈黙。

『おまえさぁ、もし俺がよその女の人に子供作ってもらったとしたら、可愛がってくれるか?』
『えっ!?』
『いやぁ、だからさぁ、お前がもう無理なんだったら、よその女性にお願いしてだなぁ、俺の子供を作るっていうことだよ』
『それは可能性としてはないなぁ…』

それどういう意味だよ?単純に俺が他の女性に縁がないってことかよ?
それとも、縁があっても相手にされないという意味なのか?
思わずムキになってしまうな。

『俺の子供だぞ、可愛がってはくれないのか?』
『だって、私の子供じゃないでしょ?』
『いや、だから俺の子供だって言ってるじゃないか?きっとかわいいぞ!可愛がってくれないのか?』
我ながら、すごい剣幕だ。
『分かった、わかった、可愛がるから…』

よしよし。

『じゃ、その子供を産んでくれたお母さんとも、女同士、仲良く付き合ってくれるかい?ぎすぎすしたのは御免だぜ。喧嘩なんかされたら、たまったもんじゃないからな』
『それは無理!』


やっぱり難しいか・・・。
そりゃ、そうだわなぁ・・・。

読者諸君、失礼する。男は虫のいい生き物だ。そして、男も女も独占欲が強いものさ。

2015/04/02

Post #1457

Zagreb,Croatia
昨日、美容院で髪を切ってもらっていると、隣に騒がしい女が客としてやってきた。
金髪に染めた髪の根元は、いわゆるプリンのような状態になっている。
ちらりと見ると、背も低く、額も狭く、並びの悪い歯は、黄ばんだような色をしていた。おまけに全体に上から押しつぶしたような印象を受ける女だった。神様も、ときに残酷な仕打ちを人間にするものだな。見かけで人間を判断するのはいけないが、立ち居振る舞いや喋り方で、人間は判断することができるものだ。何しろ俺にはスカウターがついているからな。

その女は、メイクをしてもらいに来たのだというが、その野卑な印象が強い顔は、メイクでどうにかなる類のもんじゃねぇな、残念ながらという残酷な印象を俺に抱かせた。
俺は、知性やウィットの感じられない女性は、あまり好きではないのだ。淫らな女は嫌いじゃないけど、野卑な女は苦手なんだ。生理的に、ダメなんだ。すまん。

その女のいささか興奮したような口ぶりからすると、すでにかなり酔っていたようだ。美容師のおねーさんにだみ声でべらべらしゃべり続けている。
そのうちに殺すの殺さないのと、穏やかならざる単語が飛び出してきている。

そうして、美容師のおねーさんのおざなりなマナ返事に物足りなくなったのか、その女は俺に話を振ってきやがった。
おもしれー、受けて立つか?

『・・・おにーさん、そうは思わないですか?』どうにも、俺のアウトローな雰囲気を憚ったのか、それとも卑屈なだけなのか、一応は敬語だが、突如おにーさんと呼びかけられて、俺は何だぁ?って感じだったのさ。眉を片方だけ上げて、いささか不快感を表明してみた。

『殺す、殺すって口でいうやつは、実際に殺せないですよねぇ、そう思いませんか?』
知らねぇよ。殺すも殺さないも、縁があるかないかだけの問題だと俺は思ってるんだが、面倒なんで『あぁ。、そうかもしれないな。殺す、殺すって言ってるうちは、心の圧力が減圧されるからな。』
『そうですよね、殺す殺すっていうやつで、実際に殺せる奴はいないですよね。』女は激しく同意する。
『殺したいと思ったら、黙ってさっさと殺めればイイ。人間はバールで思い切りたたいただけで死ぬ』
俺はうんざりして答えたよ。まったくだ。現場には、いろいろと便利なものが転がっているからな。

『もし、相手を殺して、最高で死刑、最低で懲役3年だとする。で、それが割に合うと思うなら殺せばいい。けど今更俺は御免だがね』
憎しみに駆られて誰かを殺すより、女の子とイチャイチャしてるほうが、よっぽど楽しいものさ。

俺がそんなことを言うと、女はさらに何やらまくし立てている。あぁ、面倒だなぁ。

『自分の人生を棒に振っても、相手を殺したいと願うんなら、一思いにやっちまえばいい。俺は若いころ、日本刀が押し入れの中にゴロゴロしてる組織に入ってて、そこにいた連中は、ボスから殺って来いと言われれば、即座に日本刀を持って、殺しに行っただろうよ。俺はそんな世界にいたから、あんたの言うことはよくわかる。割に合うと思えて、どうしても殺したけりゃ、黙ってすぐに殺すんだな。』

これは嘘じゃないんだけど、美容師さんたちもその女も、俺の気怠そうな態度で発せられた言葉に、ドン引きしてしまった気配が伝わってきた。
もちろん、俺はちゃんと分別のある常識人だから、そんなことはしないさ。
第一、それは縁と機会がなけりゃできないことで、決してやろうと思って簡単にできることじゃないんだ。
しかし、まいったなぁ・・・。

女は、当惑したように、話を変えようとした。自分の旦那に困っていること。俺は、こんな女でも所帯を持っていることに、かなり驚いたが、そんなことはおくびにも出さず、即答した。
『そんなに困ってるんなら、別れりゃいいだろう』

連打だ。さすがに酔っぱらいの女も一瞬絶句したが、そこは酔っぱらいの強み、なぜ、自分の旦那に困っているかという事を、くどくど話し出した。俺には関係のない話だが。
曰く、自分は今までいろんな男に苦労して来て、やっとまともな人と所帯を持ったんだけれど、その旦那が酒を飲んで喧嘩して、相手を殴って捕まったのだという。よくある話だ。おかげで、その殴られたほうは片目を失明してしまったそうだ。
俺は苛立つ。

『酒を飲んでも、飲まれるな!』俺はぶすりと宣告するように言い放ったよ。

俺が髪をすすいでいる間に、女は金を払って帰って行った。金を払ってメイクをしたにもかかわらず、ちっとも見れたもんじゃない。やはり、人間性は顔に出る。土台が悪けりゃ、どうにもならんもんだ。金をどぶに捨てているようなもんだ。

冗談じゃない。どうして俺はいつもこんな目に合うんだ。
出来ることなら、もっと魅力的で常識的な女性に話しかけられたりしたいもんだぜ。

俺はいつもこんなくだらない話を聞くと、シベリアかアマゾンの奥地にでも旅立ちたくなるよ。人間のいない、清浄な世界にね。
けれど、こんな奴らがごまんといるのが、俺の生きている世界だ。貧乏人の世界だ。いついかなる時も、寛容さを保つのは、ホント~に難しいもんだ。

読者諸君、失礼する。世の中には、いろんな人がいる。面白いもんだが、気がめいるぜ。