2015/04/14

Post #1469

Helsinki
意を決して、かかりつけ病院に行ってきた。
もちろん、ケツから血がブリブリ出てる件だよ!
大腸癌だか直腸癌だったらたまらないからな!
そんなフツーなくたばり方は、御免こうむるぜ。
ダイナマイトで自爆とかさ、もうちょっと世間にご迷惑というか、あっと言わせるような死に方がしたいんだよ!
もちろん、男の仕事が俺を待っていたんだが、ケツから血が出てるのに、気になって仕事なんて手につかないだろう。
俺は、仕事仲間に電話をして、ケツから血が出るんで、病院に行ってから現場に向かうと伝えたんだ。

まだ診察の始まっていない時間に受付を済ませると、先生の奥さんが出てきて、また風邪でも引いたのか?と聞いてきた。
俺はケツから赤い血が出るんだと伝えた。
すると、先生が受付の窓から顔をだし、肛門科の病院に行けっていうんだ。
もっともだ。しかし、俺はこう見えて人見知りだ。会ったこともないような医者に、花も恥じらうような俺のケツの穴を見せて診察されるなんて、考えただけでもぞっとするぜ。

で、俺は毎度おなじみのかかりつけの先生に診てもらうことにしたのさ。

いろいろと受付で質問されたおかげさんで、診察室に呼ばれたとたんに、俺はケツを出して診察台に横になるように言われたよ。
先生は、ゴムの手袋をはめている。
おいおい、何するつもりだよ。
触診だ。俺のケツの穴に指を突っ込んで触って調べるのさ。
かんべんしてくれよ、俺は女の子のおしりに突っ込むのは嫌いじゃないけど、自分が突っ込まれるのは好きじゃないんだ。俺は先生や顔なじみの看護婦さんたちに、実際にそういって与太を飛ばしてやったぜ。

ホモのF社さんよ、よく覚えておけ!俺はケツに突っ込まれるのは、御免なんだ!

俺はカーテンの中で先生と二人っきりだ。
ズボンを脱いでケツの穴を先生に向けながら、なおも往生際悪く言ってやってよ。

癖になったら困るなぁ・・・ってな!

無情にも、先生の指がケツの穴にずぶずぶぶっこまれる。おいおい、ローションとかつけてくれないのかよ?せめて、潤滑剤のついたコンドームとかにしてくれよ!
摩擦係数の高いゴムの手袋が、俺の健康な括約筋を、無理やり押し広げるようにして、奥へ奥へと突っ込まれ、なおかつ何かを探るようにもぞもぞしてるんだ。

いやぁ、もう無理にこんなことしようとはしませんから、神様、俺をこの屈辱的な状況から解放してくれよ!

すると、何かしこりのようなものがケツに突っ込まれた指に当たったような感覚があった。
先生が、「お、あったぞ」とか言っている。やはり直腸癌か?

『痔だな、内痔核。座薬出しとくから、一日2回使うように。とりあえず、それで様子見て、それで改善しなかったら肛門科に行くように』

えっ!?痔?
何それ、俺まだ死なないのけ?
俺、せっかく腹くくったってのに‼

最悪の展開だ。大山鳴動ネズミ一匹だ。
とはいえ、ケツからは血が出ているのに変わりはないんだが。

そういえば、ここ一年くらい、時折ケツの奥のほうで、疼くような圧迫感というか痛みが走ることがあったな。あれは痔だったってこと?
そういえば、ここ最近、残便感を感じることがよくあったな。あれは糞じゃなくて、痔だったってことかよ!
けっ、俺はちっとも嬉しくないぜ!
正直に言って、痔って格好悪いぜ。若ハゲや水虫並に格好悪いぜ。

俺は、座薬を処方されて仕事に向かったんだ。看護婦さんが、その場で座薬入れようかって訊いてきたけど、さすがに丁重にお断りしたよ。そんなプレーはお断りだからな。
現場につくと、俺がケツから血が出ている話を、全員が知っていやがった。
俺が連絡した仲間が、朝礼で俺の勝から血が出てるんで、病院によってからくると、ご丁寧に発表してくれていたんだ。お気遣いありがとう、心配かけてすまなかったな!畜生!
みんなにゲラゲラ大笑いされちまったよ!

カミさんは、俺がほんとにヤバい病気になったもんだと思っていたんだが、俺が痔だと聞いて、大喜びしやがった。俺は大切にされているんだぜ、これでも。

しかし、痔だからって喜ばれるって、何なのさ?
昔々、大昔の中国じゃ、痔の人間は河の神の生贄にするために、生きながら黄河に放り込まれるという名誉?にあずかることができなかったそうだ。痔の人間は神様が喜ばないってこった。荘子にそう書いてある。生贄にされるくらいなら、痔になったほうがよっぽどイイって話だったな。

読者諸君、どうやら、俺はまだまだ死にそうにないようだ。心配かけてすまなかった。っけど、ケツから血の塊は出てるし、ケツを拭くとピンク色ってのは、結構焦るもんだぜ。君も痔になってみれば、きっとわかるさ。

読者諸君、失礼する。まったく、穴があったら入りたいぜ。きっとその穴の中には、痔があるんだろうけどな。生きるってのは、恥ずかしいもんだな。

2015/04/13

Post #1468

Zagreb,Croatia 鷹匠のおじさん
生きすぎたりや、46年。

赤裸々な官能的な写真の数々を世に送り出した不出世の写真家ロバート・メイプルソープは『自分の栄光を見届けるまでは死ねない』と言いながら、名声と孤独感のうちに、エイズでやせ衰えて死んだ。42歳だった。

戦争写真家として世界を股にかけ、報道写真家集団マグナムを創設したロバーート・キャパは、ベトナムでインドシナ戦争を取材中に、地雷を踏んで吹き飛ばされて死んだ。40歳だった。

俺は、自分が無駄に長生きしているように感じるよ。

偉大なソウルシンガー、オーティス・レディングは自家用飛行機で墜落し、キャリアの絶頂で死んだ。26歳だった。

天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスは大量のワインを飲み、吐瀉物で窒息して死んだ。27歳だった。

偉大なるロック詩人ジム・モリソンはパリのアパートのバスタブの中で死んでいた。27歳だった。

魂の歌声を持っていたジャニス・ジョプリンは、高純度のヘロイン摂取で死んだ。27歳だった。

ローリング・ストーンズの創設者ブライアン・ジョーンズは、ストーンズを追われ、自宅のプールの底に沈んで死んでいた。27歳だった。

我が愛すべき天才ドラマー、キース・ムーンは致死量を超えるアルコール依存症の治療薬を飲み、死亡。32歳だった。

もう一人の天才ドラマー、ジョン・ボーナムは大量の酒を飲みすぎ、肺水腫をおこして死んだ。32歳だった。

パンクの精神を体現したシド・ヴィシャスは、母親にせがんで与えられたヘロインを大量摂取し、死亡した。21歳だった。

ジョーイ・ラモーン、リンパ腺癌で死亡。49歳だった。

ジョニー・ラモーン、前立腺癌により死亡。55歳。

ディー・ディー・ラモーン、ヘロインの過剰摂取により、49歳で死亡。

カート・コバーン。鬱病と薬物中毒の果てに、ショットガンで頭を打ち抜き死亡。27歳だった。

天才ベーシスト、ジョン・エントウィッスル。ハリウッドのホテルで、ライブの前夜、コカインをきめて売春婦にフェラチオされている最中に、心臓発作で死亡。57歳。サイコ―だ。

そしてジョン・レノン。ファンの手により射殺される。40歳。これも伝説的だ。

愛すべき忌野清志郎。咽頭癌のために死亡。58歳。これは悲しかった。

織田信長、49歳。人生50年だ。

小説家、中上健次、46歳で腎臓癌のため死亡。俺と同じ年だ。

俺は今、46歳。いつお迎えが来ても、おかしくはないだろう。正直言って、この不正義と無法が横行し、人々は互いに分かり合ったり、共感したりしようとしない世の中に、そんなに未練もない俺さ。

読者諸君、失礼する。いつ人間が死んじまうのか、そんなの誰にもわかりゃしないぜ。俺はいつだって、覚悟はしてるんだ。好き勝手やっていたからな。思い残すことなんて、そんなにないぜ。

2015/04/12

Post #1467

Rabat,Morocco.ブーレグレグ川の渡し守。手漕ぎのボートで川を渡るのだ。
金曜日の夜のことだった。
下世話な話で恐縮だけど、ウンチをして尻を拭いたら、紙が赤く染まっていた。
俺は、何かの間違いだろうと思って、それを流し去ったのだが、よく考えてみるとその何日か前にもそんなことがあった。
そして、なおも残便感があったので、トイレにこもっていきんでみると、小さな赤い塊がケツから出やがった。まるで血の塊のような奴だ。

俺は、さすがにヤバいと思ったぜ。

大腸がん、人工肛門、直腸がん、そんな単語が頭をよぎった。

そして、人間一回は死ぬもんだけど、とうとう俺の番が回ってきたかよ・・・って思ったのさ。

俺の親族には癌で死ぬ奴が多い。
おふくろも38歳の若さで、胃癌を患って死んでいる。
それに比べれば、俺は長生きしたほうだ。
あちこち転移し、いろんな療法を試した末に、やせ衰えて死んだおふくろを見ているおかげで、俺は癌になったら、素直に受け入れて死んでいくつもりなんだ。モルヒネくらいは痛みどめで打ってほしいけど、生まれたら死ぬのが自然の摂理だからな。
何事も自然が一番だ。
第一、使ってる方には悪いけど、俺は人工肛門になったりしてまで、生きていたくないしな。

生きすぎたりや、四十六、ってところだ。俺も意外とあっけなかったな。

カミさんに話をすると、大騒ぎだった。
仕方ないな。俺はいつもコメントをくれるドクターころに電話をして意見を聞いてみた。彼は優秀なお医者さんなのだ。
曰く。話を聞いていると大腸癌の確率は、5%くらいってところらしい。
宝くじに当たるよりも、はるかに確率は高いな。
で、最近とみに体重が減っているとか、便の太さの状況や体調なんかを説明していくと、彼は少し確率が上がりましたねぇ、とワクワクドキドキするようなことを言ってくれる。
まったく、人生は黒ひげ危機一髪だな。思わず笑えてくるぜ。

まぁ、じたばたしても仕方ないぜ。死ぬもんは死ぬんだし。
そもそも、俺が死んでも世の中の大勢になんら影響はない。
いつも言うように、この世から痴漢が一人減っただけさ。
カミさん以外はそうそう悲しんでくれる奴もいないだろうし、せいぜい俺を目の敵にしてるネット右翼が小躍りして喜ぶくらいだろう。

いつだって、俺はあの世に行けるってことだ。
Ready To DIE!!ってカンジさ。地球のみなさん、さようなら!

読者諸君、失礼する。続きは次回だ。気になるところで話を切り上げるのが、コツというものさ。