2015/01/13

Post #1378

Paris
今年の春にスペインとかパリに旅行する計画が急浮上している。
それも悪くないなって感じだ。
この円安のご時世だ、せいぜいお小遣いを貯めておかないとな。

昨晩は、仕事が激戦激闘だった。
どんな現場でも、乗り込みの際には緊張する。そして闘志が燃え上ってくる。
困難なら困難なほど、男冥利に尽きって気がするぜ。楽して儲けてる奴には、けっしてわからない世界がそこにはあるのさ。
仕事は決して好きじゃないんだが、自分の生き方にケチをつけられないためには、たかが仕事と侮らず、全力で取り組まないとダメなんだ。自分の仕事も満足にできないような奴が、社会で自分の我をおし通せるわけがない。
強いけど、扱いづらいキャラクターを秘かに目指しているんだ。

そうやって仕事をしてると、それ以外のことは何も考えられないくらいだ。

写真のことも、あの娘のこともなにもかも、頭からすっ飛んで、清々しい充実感が自分の心と体に満ちているのが解かる。
毎日がこれほどの激戦だったら、それはそれで人生面白いもんだろうぜ。

だからどうしたって言われても、困るんだけどな。

そうして、朝になると、疲労と抜けきらない昂ぶりのために、ぞっとするほど陰惨な目つきをして家路をたどる羽目になるのさ。おまわりに出くわせば、間違いなく職質喰らうだろうぜ。


読者諸君、失礼する。今夜も当然男の仕事だ。浮ついたことなんか、考えてる暇はないのさ。

2015/01/12

Post #1377

Paris
早朝、粉雪の舞う中とぼとぼと帰ってきた。新聞が届いている。いつものように取り出して、何の気なしに一面を開いてみて、驚きかつ感動した。
パリが凄いことになっている。
100万人もの人々が、テロに屈しないとレピュブリック広場に集まり、3キロにも及ぶデモ行進をしたというのだ。その熱狂ぶりはナチスドイツからのパリ解放以来のものだという。

凄い。素晴らしい。こんなの見るのは、ベルリンの壁崩壊以来だ。
出来る事なら、俺もパリでそのデモに参加して、フランスの皆の衆に連帯を表明したかった。

ネットから引っ張ってきた写真を見ても、すごい人だ。
200万人くらいしか住んでないパリで、100万人のデモ行進って、すごいことだよ。
ほとんど世界史レベルのことが起きてるんだ。
つくづく、フランスの、いやヨーロッパの市民社会の成熟度に敬意を表するよ。
彼らにとっては、社会というのは、お上がうまいことどうにかしてくれるものではなく、自分たち一人一人の市民がつくり上げていくものだというのは、きっと『自明の理』なんだろう。
そして、その根底には、『自由、平等、博愛』という、フランスの国是が社会の根本原理として存在してるんだ。
なんて民度が高いんだ。
俺は、今回のテロで、俺自身が何度か訪れて感じたパリの最大の魅力、つまり誰がどんな価値観を持っていたり、どんな肌の色をしていようが、なんら構わない、それは個々の人間の自由だという、風通しの良い心地よさが、失われてしまったら悲しいことだと思っていた。
けれど、今回のデモのニュースを知り、パリジャンのエスプリは毫も揺るぎはしていないことが分かった。
こんなうれしいことはない。

そもそも、テロリズムってのは人々に恐怖を与え、委縮させ、人々を疑心暗鬼に陥らせて、社会を分断させることがその究極の目的だ。
確かに、デモをしたからといって、無惨なテロがなくなるわけではない。現に、同じ新聞には、アフリカで猛威をふるっているボコ・ハラムが、10歳ほどの女の子に爆弾を取り付けて、市場で爆破させて多くの人々を殺傷したという、憤る以外にないような卑劣なテロが報じられていた。
けれど、ヨーロッパの人々は、テロに屈しないという強い姿勢を示した。
それはとても心強いことだ。

読者諸君、失礼する。俺は、人間が人間であるというただそれだけで、尊重される世界が、いつの日かきっと来ると信じている。そして、いまを生きている俺たちは、その長くて遠い道のりの一歩を、日々歩んでいるんだ。

2015/01/11

Post #1376

Patan,Nepal
なんてこった、まったく!
ついに今日、46歳になっちまったよ!
これが織田信長なら、安土城ぶっ建てて、国内主要地域制圧までリーチ!ってところなのに、俺ときたら、このていたらく。俺だって、若いころは一国一城の主を目指していたのに、この雁字搦めの21世紀、そんなふうには上手くいかない。いや、戦国時代だってたいていそうだったんだろうが。
今日からは、鳴かず飛ばずの46年だ。檻にぶち込まれたニワトリみたいだ。

しかし、俺は天下の男と呼ばれたいっていう、大きな野望があるんだ。そして、いつでも心の中にはイカれたロックンロールが鳴り響いてる。それがそこいらの並の男どもとは違うところだ!
しかし、この21世紀、天下の男になるには何をすべきなのか?
政治家?冗談じゃねぇ。
例えば、金正恩とかイスラム国の指導者?
プライベートジェットで世界を駆け巡る大金持ち?
ちょちょいのちょいで傑作をモノにする、グレートな芸術家?

いいや、きっとどれも違う。俺のイメージする天下の男ではない。
どれも、歴史の大潮流によって、いずれ消し去られてしまう。虚しいものだ。
よく考えてみることにしよう。
少なくとも、TVやネットに飛び交う言葉に右往左往しているだけじゃ、天下の男にはなれないってことは明らかだ。今の社会の常識を超える、思考の射程距離を持たなければ、天下の男にはなれないのさ。なぁに、心配いらないぜ。俺のはめちゃめちゃよく飛ぶって評判なのさ。何がって?君の想像に任しておくよ。確かめたいなら、夜中にこっそり来ればいいさ。フフフ…。

何はともあれ、俺は縄文時代ならとっくに死んでる年齢だけれど、現時点ではまだまだ死にそうにない。少年のようにしなやかな身体と感性を持っている。腹も出てなきゃ、髪もふさふさで黒々だ。金がないんでワカメの味噌汁ばかり食ってるからだろう。
けど、それだけじゃないんだぜ。この46年自分でも思いもよらない波乱万丈、コップの中の疾風怒濤、そこそこいろんな経験をしてるのさ。
厚かましいことに、俺はまだ、なんにでもなれるようくらいには考えてるんだぜ。ダッハッハ!

歳食ったくらいで落ち込んではいられないんだ。
いつだって、昨日の俺より今日の俺の方が、経験値が上がった分だけ大きくなってるんだ。今この瞬間の俺が、俺史上最強最高なんだ。
俺はそう信じてる。
出来る事なら、絶頂の時にバブルが弾けるみたいに、華々しく死んでいきたいもんさね。
君たちは偉大な才能が、この糞溜めみたいな世界に見切りをつけて、遠い世界に旅立ってしまったと、取り残されたような寂しさを覚えて涙を一筋流すことだろう。そして、俺がいったいなにをしたのか、思い当たることもないなぁと思いつつも、すぐに俺のことを忘れて、自分たちの生活に向き合うことになるのさ。そんなもんさ。けど、それでいいのさ。

読者諸君、失礼する。46歳になったところで、何が変るわけでもない。しょせん俺は俺なんだ。俺自身にしかなれっこないのさ。正解なんてどこにもないんだ。