2026/05/13

POST#1848 う~ん、これは大賢は大愚に似たりってやつか?

犬吠埼
存分に語り終えた後の虚脱感。

そして、それとはまったく関係のない現実の仕事の疲労感。

今日は、あっさり小話でお茶を濁そう。

俺の息子の麒麟児のことだ。

あいつは小学5年生なんだけど、子供ってのはそれくらいになるとだんだんろくでもないことを覚えてくる。それは俺の子どもじゃなくてもそうだ。特に男の子はアホだからな。

先日も同級生のK君に『死ね!』といわれたといって、ぷんすかして帰ってきた。K君は学年でも頭がいいほうだ。トップクラスだ。私立の中学受験をして難関校を狙っているという秀才だという。とはいえ、いくら勉強ができても、そんなこと言ってるようじゃあかんのよ。

その話を聞いて俺は、『おう、先に香典参萬円也包んでもってこい!って言ってやれ』と切り返し方を伝授したんだ。

その一方で、母親は『ひょっとしたらKくんは、麒麟児と友達になりたいだけかもしれないよ』と憤懣やるかたない息子に諭した。

そうすると、麒麟児、町内の地図を引っ張り出してK君の家を探し始めた。

で、麒麟児は俺にこう言った。『おれ、いまからKの家に行って一緒に勉強しようって思うんだけど、車で乗せて行ってくれない?』ときたもんだ。

『はぁ?歩いていけばいいだろう?』K君の家は同じ町内会なので、あんまり俺は波風立てたくないんだ。

しかし、麒麟児の有無を言わさぬ勢いに根負けして、乗せて行ってやることにした。

こいつはいつも、俺の予想を超えたことをやろうとする。

大賢は大愚に似たりってやつか?

それともほんとに突き抜けた馬鹿野郎なのか?

麒麟児はK君の戸建ての家の前に来ると、すかさず停まっているアルファードを見てチェックしている。金回りはいいんだろうな。しかし、麒麟児は『俺いってくるわ』と子供らしく臆するところもなく車から降りて、玄関のインターフォンを何度もなんども押している。

どうやら留守らしく、だれも出てこないので本人も諦めて車に戻ってきた。これで俺も安心して仕事に行けるというものだ。

しかし、俺の息子ながらなかなか侮れないやつだ。

後日、麒麟児は再度チャレンジしたらしい。その時は、K君はテニススクールに行っているからいないって言われたらしいけどね。

勉強ができるよりも、この位相をずらした切り返しのできる息子は、うまくいけば面白い奴になるかもしれないな。この芽を摘まないように、しょうもない同調圧力とかから守っていったやりたいもんだ。何しろこの国は、子供の死亡率の1位が、自殺っていうとんでもないディストピアなんだ。勉強を教えるのは、かみさんの役割。生き抜く図太さを仕込むのは、俺の仕事さ。

たまにはこんな話も悪くないだろう?読者諸君、失礼する。

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