2012/06/21

Post #571 TRANSIT #11

俺達がヘルシンキの夕刻のヘルシンキをぶらついたのは、ほんの2、3時間だろう。
けれど、その2、3時間は素敵な時間だった。何があったという訳でもないけれど。
堅実なヨーロッパ人、ヘルシンキの人々は俺が見たところ、それほど夜遊びしているわけでもなさそうだ。少なくとも、東京や大阪と比べるとね。すっかり陽も落ち、人々はバスや電車に乗り家路を辿る。
Helsinki
俺も、バスに乗り込みホテルへ戻った。原野の真っただ中のような幹線道路を辿り、ひっそりと静まり返った住宅街を抜けて、ホテルへと戻ったのさ。
Helsinki
その時、旅はまだ始まったばかりだったんだ。しかし、それも今は遠い。遠いったら遠い。また、次の旅を始めなけりゃな。とりあえず明日から、2週間ほど出張さ。
読者諸君、失礼する。

2012/06/20

Post #570 TRANSIT #10

激しい雨と風が打ち付けている。そんな中、俺は遠い北欧の冷たい夜を思い出す。
Helsinki
俺が暮らすこの日本のはるか彼方、ヘルシンキでも人々は今日も営みを続けているだろう。当然のことだ。けれど、その当然のことに思いを馳せるとき、俺はいつでも眩暈のような感覚を覚える。
Helsinki
もちろん、俺が引き籠るよううにして暮らす2DKのすぐ外側にも、多くの人々が、喜怒哀楽を抱えながら、生きている。それはまた、緩やかに死に向かって歩んでいると言い換えることもできるだろう。俺も、君も、みんなそうさ。
俺の撮った名も知らぬ人々は、俺の知らぬ間に年老いて、いつか死んでいく。もし、運よく俺の写真を残すことができるのなら、いずれそれはどれも無名の人々の遺影となるわけだ。しめしめ。

読者諸君、失礼する。気圧がさがると、ナーバスになる。メランコリックになる。独りの夜はなおさらだ。

2012/06/19

Post #569 TRANSIT #9

Helsinki


Helsinki



Helsinki
本日、ヒマに任せてプリント。27カット。ふと、目に留まった柴田錬三郎の『御家人斬九郎』を、休憩の合間に読みふけりながらプリントしていたら、思ったほど進まなかったのは、困ったもんだ。要は俺の写真が柴錬に負けたってことか・・・。なんか悔しいなぁ。
うちの連れ合いも出張でいない。仕事もない。こんなんでええんかなぁって、ちょいと不安になるが、今週の末から俺も出張だ。そうなると、当分の間、仕事漬けで廃人一歩手前の日々が始まるんだから、まぁ良しとしておこうか。じたばたしたって、始まらないのさ。
読者諸君、失礼いたす。