2014/12/06

Post #1340

Boudhanath,Nepal
一ドル120円とは、適正なのであろうか?
それで潤っているのは、トヨタなんかの一部の大企業だけなのではなかろうか?
かつて、俺がヨーロッパあたりに旅行していた頃は、一ドル80円だった。そのころからすると、円の価値は3分の2に目減りしているわけだ。

これは凄いことだ。

去年の夏にクロアチア、ハンガリー、チェコとまわってきたときにも、円安を実感してうんざりしたものだけれど、1ドル120円にまで円が下落した今じゃ、とてもヨーロッパなんかに旅行には行けないぜ。いくら原油価格が下がっていて、サーチャージがお安くなっていても、宿泊費、食費なんかが地味に高くつくからな。当分、日本経済の流れが変わるまでは、ヨーロッパには行けないだろう。
どうりで外国からの観光旅行者が増えるわけだ。
今日も名古屋のビックカメラに行ったら、中国人だらけだったぜ。
先日取引先の懇親会で出かけたホテルも、泊まっているのは中国人ばかりだ。
あれだけいろいろ中国と政治的にギスギスしているくせに、商売だけは中国人頼みとは、どうにも節操がないというか、調子のイイ話だなぁと感じるぜ。まぁ、政治は政治で、民間の国際交流だっていうんなら、お互いのわだかまりも溶けるかもしれないが、どうやらそういう雰囲気でもない。昔の農協ツアーみたいに、日本に来ていろいろと買い物するのが主眼にみえるぜ。

日本円が安くなることで、国際競争力がついて輸出が伸びるというが、それもどうなんだろう。
既に円高デフレの時代に、日本の製造業は海外に生産拠点をシフトしており、そのメリットは限定的なんじゃないのか。
むしろ、燃料、原材料を輸入に頼らざるを得ないわが国では、デメリットの方が大きいのではないだろうか。幸い、いまのところ原油価格は下落傾向にあるけれど、これが上昇期に入ったらガソリン1リッターいくらになることだろう。そんなことになったら、ただでさえ国内流通のコストが高い日本では、流通関係の事業者に大きな打撃になることだろう。
また、日用品食料品なんかも、値上がりしている。輸入車もジワリと値上がりしているんだ。誰もかれもが海外に何かを売っているわけじゃないんだから、いい加減にこの円の下落傾向をストップしてほしいぜ。

また、大きな目で見てみれば、円の価値が下がったということは、円の信用力が下がったということを意味しないだろうか?
円の信用力が下がったということはですねぇ、つまりは日本の国際的な信用力というかパワーが下がったということになるかと思うわけです。それでいいのかどうかってのは、俺はなんとなく釈然としないものを感じているわけだ・・・。

今度の選挙は、自民党圧勝だと言われているようだけれど、アベノミクスとかいうこの経済政策も、何となくみんながイイというからじゃなくって、自分自身でメリットとデメリットを考えたうえで、投票させてもらうことにするぜ。

読者諸君、失礼いたす。俺は残念ながら日本国内でしょぼしょぼと金を稼いで、海外に旅行するのが好きなんでね。ストレートに言って、今の円安は我慢ならないのよ。
贅沢だって?放っておいてくれよ。俺の人生なんだからな。

2014/12/05

Post #1339

Boudhanath,Nepal
昨日の昼前、家で事務仕事をしていると、珍しく電話が鳴った。携帯じゃない、固定電話の方だ。しかも、フリーダイヤルの番号だ。
何かのセールスかと思って電話を取ると、国連難民高等弁務官事務所UNHCRからだった。

俺はずいぶん前にもこのブログに書いたことがあるが、(Post #535)ここ何年か、毎月国連難民高等弁務官事務所に千円づつ寄付しているんだ。
この世界は残念ながら紛争に満ちている。
民族や宗教やら何やかんやで、あちこちで揉めに揉めている。で、それで一番割を食うのは、普通の人々だ。武力紛争や民族浄化みたいな愚行で、生まれ故郷を追われ、着の身着のままで国外に逃げなければならない人々が本当にたくさんいる。
日本に住んでいると、何故かそういったニュースはほとんど報道されない。どのニュースも、ドメスティックな話ばかりだ。アベノミクスがどうだのこうだの、トヨタの利益がどうだのこうだの、芸能人のプライヴェートがどうだのこうだの、尖閣諸島や小笠原諸島がどうだのこうだの・・・。海外のニュースったって、中国か韓国か北朝鮮のニュースしかない。おかしなもんだ。島国根性だ。
しかし、旅先でCNNやアルジャジーラ、BBCなんかを見ていると、世界中の紛争地域に、使命感のあるレポーターが赴き、時には命がけで報道しているのを見ることができる。NHKさんにも、もっと頑張ってほしいもんだね。

さて、UNHCRからの電話は、シリア内戦による難民の支援のための寄付の増額のお願いだった。
シリアは大統領派、反大統領派、クルド人勢力、そしてイスラム国など、さまざまな勢力が入り乱れて戦っていて、何が何だかわからない状況になっている。
そして、少数派の人間は、虫けらの様に殺されたり、多くの女性が性奴隷にされたりしているという。既に死者は20万人を超え、難民は200万人に迫る勢いだ。
この21世紀に、なんてこった。
何が何だか訳が分からないが、一つだけはっきりしていることがある。

一番悲惨な目に合うのは、穏やかに暮らしたいと願っている、普通の人々だってことだ。
そう、俺や君のような、普通の人々が、一番ひどい目に遭っているんだ。

つい先日も、国連世界食糧計画WFPが、シリアの周辺国であるトルコやレバノンに逃れた難民に対する食糧支援を、資金不足のために打ち切ったと報じられていたのを、俺は知っていた。
これから寒い冬が来るっていうのに、防寒もままならないうえ、食糧支援も打ち切りって、どんな仕打ちだい?
もし、君がシリアに生まれ育ち、隣人や家族を殺されて、命からがら隣国に保護を求めて逃げ出したと難民だと考えてみたら、資金不足を理由に支援を打ち切られたとしたら、どんな思いを味わうだろう。
電話の担当者は、UNHCRでもシリア難民に対する支援資金は、予算の51%しか集まっていないという。
俺は即座に毎月の寄付を2000円に増額することにしたよ。
俺にできることは、その程度のささやかなことかもしれない。
けど、放っておけないだろう。同じ人間じゃないか?どうせ千円持っていたって、煙草2箱買ったら終わりなんだぜ。そのお金が、誰か困ってる人の役に立つなら、それくらい快く出したいよ。
何しろ俺は、お人よしなんでね。
興味があるのなら、リンクを貼っておいたから、UNHCRのHPも見て欲しい。
俺たちは、ぬくぬくのうのうと暮らしているけれど、せめて隣人の痛みに鈍感でありたくはない。なぜって、世界は繋がっているからだ。

読者諸君、失礼する。ちなみに日本政府は、シリアからの難民申請をことごとく拒否し続けている。難民に冷たい国なんだ。恥ずかしい話さ。

2014/12/04

Post #1338

Kathmandu,Nepal
そろそろまじめに次の仕事のことを考えなくちゃな・・・。
出来る事なら、クソ下らねぇ仕事なんか放っておいて、旅をして、食ったことのないものを食い、言葉の通じぬ人たちと笑いあい、写真を撮って、プリントしていたい。
しかし、それには結構な経費がかかるんだよなぁ。
グッゲンハイム奨学金とかもらえるんならともかく、今の状況では、そんな暮らしは無理だ。
それがフツーさ。

それはそれとして、今日は昨日のプリントの中から一枚お送りしよう。
インド系の女性の黒い肌がスゲー質感だ。硬そうな髪も、子供の柔らかそうな腕も、快心の出来だ。セバスチャン・サルガド大先生かスティーヴ・マッカリー先生のような写真だが、俺が撮ったんだぜ。

このワクワクするような感じが、君にも伝わるだろうか?
伝わってほしいものだ。
そして、この女性がその境遇のなかで、子供を育ててゆく営みを想像してほしい。
この無垢な瞳の子供が、どのように世間の垢に染まって、無限の可能性を擦り減らしながら生きてゆくのかを想像してほしい。

目を閉じて、30秒間、考えてみてくれ。

OK、想像してくれたかい?

写真というのは、想像力を働かせないと、即物的すぎて、なんにも君の心には残らない。
フェイスブックでよく見かける、誰かのランチの写真みたいに心に何も残さない。

けれど、それは、もったいないぜ。

そんなの解かりっこないし、解かったところで何の得もないと思うのも勝手だろう。
けれど、解からないなりに想像する。
そういった営みが、俺たちが日常生活で他人と接するときに、大きな糧になるんだ。
俺はそう思う。

読者諸君、失礼する。あぁ、そんなこと言うと、俺、浅薄な善人みたいで嫌になるな。けど、思ってることって、言わなきゃ何も伝わらないだろう?だから、仕方ないのさ。