2026/02/06

POST#1752 ジジイになる前に死にたいぜ

千葉県 犬吠埼
お嬢の話はまた今度だ。
今日はカミさんの誕生日だからな。
しばらく前には、リファのヘッドマッサージャーだのヤーマンの美顔器だの贈っていたが、親父のことで深刻な金欠症なので、今年はなしだ。
おいしいものでも食べに行くというのも手だが、バカ息子の塾が終わるのが遅いので、それも却下だ。ケーキでも買っておきゃいいんだ。
だいたい、50過ぎたら誕生日は地獄の旅の一里塚。まったく楽しくないぜ。
それは男も女も同じことだろう。
俺なんか毎日が憂鬱で仕方ない。The WhoのMy Generation🔗って曲の歌詞に、I hope I die before get old つまり、ジジイになる前に死にたいぜ!ってあるけど毎日そんな心境だ。
なんたって、俺は鬱病だからな。世の中の皆様からの心無い仕打ちで、生きることに飽き飽きしてるのさ。死なないのは臆病だからだ。

2026/02/05

POST#1751 誰も読んじゃないないからなんだって書けるぜ

お嬢
どうせ俺のわずかな知り合いしかこのブログを読んじゃいないんだ。

なんだって遠慮なく垂れ流すことができる。

親父のことで右往左往していたころ、京都の仕事先に荷物が送られてきた。机の下に入れる暖房器具だ。冷え性な派遣の女がやってくるらしい。

女は面倒だな。特に現場仕事では。俺は女の人との距離感をつかむのが苦手だ。オールオアナッシングなんだ。

人間が三人集まれば社会になる。そこでは人間は男とか女とかいう属性は一旦棚に上げて、男でも女でもないパーソンとして振舞うことが求められるだろう。理念としてはね。

けれど、人間が相対で接するとき自分が男であることや女であることからは逃れられない。

他人はいざ知らず、そういうもんだ。

また、現場作業だ。汚れることも肉体的に重たいものを持つこともある。埃まみれになることもある。また、女性には女性特有の生理的なリズムもあり、決して無理はさせられないし、男性の若者と同じように厳しく指導することもできない。

もっとも、俺は以前この職場で、30万円程する高額なレーザー墨出器のスイッチを切らずに持ってきた若手に、「お前馬鹿野郎、何度言ったらわかるんだ!壊れちまうだろう!死ね!」と怒声を浴びせたことがある。なかなか泣きそうなくらい忙しい夜に、この若手が問題を放置していたためにこの仕事を無理やり押し込んだんだが、切羽詰まっていた俺は感情の制御ができなかった。で、この大音声で発せられた怒声が百貨店のテナント従業員の耳に入り、大問題になったことがあった。顛末書を書かされ、偉いさんたちと謝罪に行くことになった。パワハラというやつさ。

気が重いぜ。

面接した俺のクライアントが言うには、現場管理経験半年くらいの元ヤンキー。彼女はゼファーかなんかに乗っていたらしい。後で聞いたところでは、そのバイクはハイバックで、フロントには倒した風防がついていたそうだ。もちろんマフラーは直管で、爆音ヤンキー仕様。やれやれ…。そして子供が二人いるシングルマザーってことだ。

生活が懸かってるんなら、それなりにしっかりやってくれるだろうな。俺はそう考えた。

2月から着任し、しばらくは日中勤務でOJTを行い慣れてもらうということだった。しばらくは顔を合わせることもないな。

俺はどうせ、生活に疲れた元ヤンキーのおばさんが来ると思ってた。

しかし、昼間のOJT期間が終わって顔を合わせた彼女は、金髪にカラコン、ピンクのマスクに派手なネイルという、どっからどう見てもギャルママみたいな女だった。背も高くスタイルだって経産婦には見えない。

俺は当惑しながらも、仕事の資料はこのフォルダに入っていると説明を始めた。挨拶もそこそこに、突然仕事の説明をし出した俺に彼女も驚いていたのか、状態をそらし気味で目もみはっていた。

きけば年は34歳。高卒直後に子供を産んで、高校1年の息子がいるらしい。下のこどもは中学生。しかも父親は二人とも違うらしい。しかし、だまっていればそんな風にはみえないな。俺は、彼女に『お嬢』という渾名をつけた。

のちにこいつが俺の仕事に大きな影響を与えることになるとは想像もしなかった。

人生にはどこに地雷が転がってるかわからない。

この年になっても、言えることはただ一つ、『女には気をつけろ!』ってことだ。あぁ、忌野清志郎師匠も”俺がロックンロール(冬の十字架🔗収録)”って曲のなかで歌ってたぜ。

これだけは言える、君がもし男なら、君も気を付けたほうがいいぜ!

2026/02/04

POST#1750 なんだかんだ言って、この世は金さ

沖縄、竹富島
そんなこんなで親父の退院は2月18日、五万なにがし医療費を払い、そのままサービス付き高齢者住宅に送り込んだ。
そりゃ、お喜びだよ。好き放題やってきて、その果てにこんな三食昼寝と大理石貼りの浴場付きなんだ。文句言ったらぶっ飛ばすぜ。
問題はここからだ。
その日の午後には弟と二人で親父を連れて、損害保険屋の弟と付き合いのある弁護士のところに相談に行った。
残念ながら50からみの弁護士は物腰は丁寧だが、こちらに寄り添うという気配が感じられなかった。
とはいえ、仕方ないさ。なにせどれだけ負債があるのかわからない。
借入証書もなければ、返済計画書も融資の契約書もない。
断片的な振込明細
5000万円とか記された手形帳
あちこちの銀行の通帳
鋏の入れられた古い手形
債権回収会社からの残高明細
つい最近の日付の約束手形
そして、泣きたくなることに帳簿類は一切なし

俺たち兄弟の考えでは、弁護士費用をかけても自己破産させて、きれいさっぱりしたいと思っていたんだが、どこに何があるのかわからないようじゃ話にならないとのっけから突き放された。
挙句の果てには、もう30年くらい前、社会人になったばかりの弟を保証人にして3000万円だか借りた話を弟が持ち出すと、親父はぼんやりした顔で、あれはすぐ次の週には返したという。
それを聞いて弟は、知り合いの弁護士の前でも構わず激高し、「俺の青春時代は、あんたのその借金に怯えて円形脱毛症にまでなったんだ!今の今までそれが完済されてるなんて知らなかったんだぞ!どういうつもりだ」と席を立って隣の親父を殴りつけそうな勢いだった。
弁護士の先生はあきれて、そんなことは帰ってからやってくださいよとうんざりしている。
まぁ、そりゃそうだよね。
結局、自己破産するにも、どこにどれだけ負債があるかすべて洗い出さないことにはなんともならないことが分かった。つまり、こちらとそちらとあちらに、それぞれいくらの借金があり、これらを返すことができないので自己破産すると裁判所に申し立てて認めてもらっても、それ以外のどちらからかの借金が出てきたら、まぁた一からやり直しということだ。君も自己破産を考えてるんなら、その辺をしっかり押さえておくといいよ(笑)
やれやれ。帳簿も証文もないんだ。まったく雲をつかむような話だぜ。
俺はその頃京都で働いていたんだが、週末家に帰るたびに月曜の朝、親父をあちこちの銀行に連れてゆき、残高証明をとり、借金がないことを確認し、口座を抹消した。どこの口座も大した金額は入っていなかった。年金が振り込まれる口座だけ残し、あとはすべて口座を閉じたんだ。
弟は、最近の日付の約束手形の信用金庫に行ってくれたんだが、ビンゴ!そこではざっくり160万円ほどの借金が残っていたんだ。
つまりこういうスキームだ。
借金のうちの一部を返済する。その時点での残高分の約束手形を切ってもらう。
手形の期限が来たら、また焼け石に水程度の金を渡して、新たな約束手形を切る。
やれやれ、そんなことやってても、85のじいさんが死ぬまでに返し終わるとは思えんぜよ。
弟は信用金庫の担当者と支店長に、状況を確認しに行っただけなのに、ぼろくそいわれて返済を迫られたようだ。まぁ、当然だわな。
そうこうしてるうちに、うちの叔母のあさチャンのところに、この信用金庫から手紙が届いた。あさチャンは手紙を俺に転送し、おろおろして心臓が止まりそうな声で電話してきた。手紙を見てみるとこんな内容だ。

『令和7年4月2日

●●信用金庫/△△支店

担当:■田

服屋のおやっさん氏の近況及び返済状況の確認について

平素は格別のご高配を回り、厚く御礼申し上げます。
突然ではありますが、貴殿が連帯保証をしている服部のおやっさん氏の近況と現在の返済状況を報否させていただきます。
服部のおやっさん氏は令和7年1月に自宅で倒れて入院しておりましたが、合和7年2月に退院された以降は老人設の方で療養しております。現在は4人のご子息(その筆頭が俺だよ)が中心となり、面倒を見ている状況であります。

借入の返済状況と致しましては、当初(平成15年7月14日)に借入した3,500,000円は令和7年4月2日時点で残高1,642,000円となっております。手形貸付という融資内容となっており、貸出期日が令和7年1月20日となっていますが、介護施設へ入所した以降は手形の更新手続きができていない状況となっています。(更新手続きをご放頼していますが、 ご子息の了解がないと更新できないとの理由により更新できず)

このままの状況では当行としても本人もしくはご子息からの返済対応が無いため、連帯保証入であるあさチャン様へ通知する方法しかなく、ご連絡した次第であります。大変お忙しいと思いますが、1度ご連絡を頂ける様に宜しくお願い致します。

【該当價權】

借入種類:手形貸付

借入残高:1,642,000円

借入期日:令和7年1月20日』

あさチャンは、自分は連帯保証人になった覚えはないというし、俺もどうしたらいいのかわからねぇ。そもそも平成15年なんて、あさチャンもう親父の下で経理やったいないからな。
なにより弁護士に相談して、自己破産の準備をしているから、迂闊に手形を切りなおして借金を返していきますとも言えない。弁護士の先生から止められてるんだ。
もっとも金を払えばいいだけの話なんだが、しがない商売の俺にはそんな金はポンと出せない。
弟たちもかつて親父が滞納しまくった百万単位の家賃をみんなで分担して払った経緯があり、お前ら頼むともいえんしなぁ…。とはいえ、俺もこの一連の親父の問題でずいぶん散財した。鼻血も出ねえてのが正直なところだ。まいったなぁ(笑)

そんなこんなで、世の中金の悩みは尽きないぜ。
菌血症は直すことができる。しかし、金欠症を完治させることはなかなか困難だ。