2011/07/01

Post #230 Naked Eye #10

しっかり朝まで働いて、 今日は一日ホテルの部屋で眠っていたんだ。
HomeTown
よって、話すべきこともないカンジだ。悪いな。出張といっても、ドサまわりだし、仕事も夜だから場末のスナックにすら行くこともないんだ。そう、扉を開けると、厚化粧で目じりの皺を埋めたオバサンが、どこで買ったのか見当もつかないようなとんち黄な服を着て出迎えてくれるような場末のスナックだ。そんなところすら行くこともできないのさ。ホテルで眠り、体力に余裕があればしけた町をぶらつく。マックや吉野家で燃料を補給するように飯を食い、一晩中働く。そんなとんでもない暮らしが続いているのさ。我ながら、笑えてくるぜ。
そんな時に、無理して話を捏ね上げたって、読んでる方もつまらないだろう?
だから今日はさらりと写真だけさ。
HomeTown
あぁ、うまいコーヒーが飲みたいぜ。熱くてシブくてコクがあって、飲んだ途端に目が覚めるような奴を飲みたいぜ。そして、ガンガンプリントしたいもんだぜ。
自分で言うのもなんだが、自分しか知らないことだからあえて言うけど、最近の俺は傑作力作揃いだからな。印画紙も買い貯めてある。薬品も機材もビンビンだ。しかし、肝心の俺にその時間がないのさ。けど、その時が来たら、うんざりするほどお目にかけよう。沢山披露しすぎて、インフレーションを起こして、どれも大したことのない写真に見えるほどに、お目にかけよう!約束するぜ。俺は約束は守る律儀な男なのさ。
読者諸君、失礼する。一年も半分過ぎたってのに、俺は相変わらずこんな調子さ。
この平凡で単調な人生に耐えて、飽きもせず日々小さなチャレンジを積み重ねて、行けるところまで行くのさ。どこまで行けるのかわからないけれどね。永劫回帰って奴だ。うん、つまりはニーチェだ、ツァラトゥストラはかく語れりだ!
まぁ、毎度のことながら、これが俺の人生さ、ロックンロールさ。

2011/06/30

Post #229 2011年 日本の旅

はやいモノだ、今日で6月も終わりだ。今年も半分終わったってことだ。
すごいスピードだ。まさに光陰矢のごとしだ。ボケボケしていると、何にもせずにまた一つ歳を食っちまうぜ。歳を食うってのは、その分墓場に近づいていくってことだろう。嫌になっちまうぜ。

HomeTown
金が欲しくて滑車を回すリスのように働いて、気が付いたらこんな歳だ。いつもいつも、車に乗って、この狭い日本を西に東に走り回っているのさ。特に今年は出張が多い。まさに2011年日本の旅さ。そうこうしながら、財布の中の残りの金を気にするように、けちけちと日を惜しみながら生きていくのさ。何しろ俺の人生、まだやりたいことが山盛りてんこ盛りだからな。
HomeTown
まず第一に、溜まりに溜まったネガの山からしこたまプリントを作らないとな。この出張が終わったら、じっくり腰を据えてやってみるかな。とはいえ、来月もなんだか仕事のオファーがガンガン入りそうな気がするんだ。
ホテル暮らしは、日中暇だから、ここでプリントが出来れば、文句ないんだが…、機材や薬品を運んでいたら、肝心の仕事の機材が運べないんだ。世の中そんなにうまくいかないってことさ。仕方なく、暇潰しにキューブリックの名作、毎度おなじみの『2001年宇宙の旅』のDVDを中古で買って、みてる始末さ。やっぱり面白いぜ。
初めて見た中学生の頃、2001年は夢の未来だった。気が付けば、2011年も半分終わってる。俺の人生も半分以上終わってるってことだろう。気が滅入る事だけど、それでしょげてるわけにはいかない。マンガの神様・手塚治虫は『自分の寿命はあと残り10年だと思って、毎日マンガを描いている』と語っていたそうだからな。そんな覚悟で毎日を全力投球で生きていたいもんだ。

数少ない我が読者諸君、そんな事を書くと、こんなブログを読んでいることこそ、人生の無駄使いって呆れられてしまうかもしれないな。うむ、まいったぜ。まいったところで、ここらで失礼させていただくぜ。今夜も仕事が待っているんだ。そう、なんだかんだ言って、この資本主義の世の中じゃ、働かないとイケないのさ。

2011/06/29

Post #228 Suburbs

昨日から、一週間ほどの予定で、富士山にほど近い小さな町に仕事で来ているんだ。
相も変わらず、仕事は夜だ。そう、俺は夜の男なんだ。夜のほうが調子がイイんだ。とはいえ、富士山に近いだけあって、夜灯りをつけて仕事をしていると、大小さまざまな虫が飛来してくる。たまらないぜ。カブトムシとか来てくれればよさそうなもんだが、世の中、そんな風にはいかない。大方は蛾だ。中には手のひらくらいの大きさで、透き通った緑色の羽をした奴もいる。美しいのか薄気味悪いのか…、判断に窮するところだ。

例によって昼間は開いているので、とりあえず様子見ってことで車で街を流してみた。
どこも同じだ。日本の地方の町は、どこに行っても似たようなもんだ。
駅前はなんだかやたらと小奇麗に整備されている。駅から続く商店街はインターロッキングで舗装されていて、これまた小奇麗だ。さぞかし建築関係の会社が儲かったことだろう。
しかし、肝心の商店街は寂れきっている。小奇麗な商店街には、人影はまばらだ。それどころか小奇麗な通りから一本筋が違うだけで、昭和がそのまま風化してしまったような有様だ。言っちゃ悪いが、小奇麗どころか小汚いぜ。言葉を取り繕っても、味があるとか、侘びさびだ。もちろん好きでやっているわけではないだろう。当然だ。
HomeTown
しかし、地方では人々は車に乗って、国道沿いのショッピングセンターに行ってしまう。駅前の商店街では、人の姿が無くなり、軽自動社ばかりがあっちこっちしている。こうして町は、何時しか活気が無くなり、魅力を失い、寂れていってしまうんだろう。
日本が衰退していることがよくわかる。
人間がそこにいないんだ。
産業が無いから、人間がいつかないんだ。
人口も減ってきているそうだしな。いつしか、ゴーストタウンみたいな町がそこいらじゅうに出来ちまうことだろう。
いい事なのか、悪い事なのか、俺には判断するだけの見識はない。
ただ、自ずからそんな街で写真を撮ると、寂れた街角、崩れかけたビルの隙間、年老いた人々、そんな寂しい写真になってしまうんだ。日本中、どこに行ってもそんな写真しか撮れないのなら、ちょいとつまらないなってことだ。

いっそ中平卓馬のように、毎日同じ場所で写真を撮っても、ココは初めての場所だねぇなんて思えるのなら、まんざら悪い事でもないだろう。しかし、これでいいのかなぁ?
HomeTown
いっそ、考え方を変えてみようかな?
日本の地方の町だと思うからつまらないんであって、これが地球の果てまで、そう、地球を一周するほど突き進んだ世界の涯にある、名も知らぬ国の、名もない町だと思えば、写真も変わってくるかもしれないぜ。
自分自身の日本人の目や耳を捨てて、この国にはじめてきた旅行者のような目で、この日本中にごまんとある寂れた町々を撮ってみるってのも、面白いかもしれないな。
そうと決まれば、明日は日中、ぶらりと歩いて写真でも撮ってみるとするか。

読者諸君、失礼するぜ。そろそろ晩飯を食って、男の仕事に出撃しなけりゃならないんだ。御機嫌よう。