2026/06/15

POST#1878 俺達が振るう蟷螂之斧

犬山市、姫の宮奥宮山中

俺たち市井の庶民には、マクロな政治を変えるのは不可能に見える。蟷螂之斧だ。

けれど、日本全国の町内会や小学校という「足元の庭」からこれが始まれば、それは静かな、しかし確実な革命になるんだ。

とはいえ、さて実際にこれをどうやって現実に落とし込むかが問題だよな。

机上の空論なら、柄谷行人🔗の『力と交換様式🔗』に出てくる『交換様式D』のような、蜃気楼のように掴みどころがない屁のようなもんだ。

この日本新生のグランドデザインに向けて、俺たちの「庭」を耕す仲間を増やしていくとしたならば、まずは「学校の先生」や「地域のキーパーソン」に、このホデショノニの仕組みをどうやって面白がらせて伝えてみるべきか?どんなすごいアイディアも、実現する格闘が無けりゃ単なるイデア🔗のままだ。

長考・・・。

やっぱ、まずは自分が町内会を改革するしかないね。まず中途半端でもいい、何事もやってみないと始まらない。

どれほど完璧なグランドデザインも、誰かが最初の鍬(くわ)を入れなければ、ただの綺麗事で終わってしまうんだ。

「まずやってみる」というその主体性こそが、俺の生き方そのものの強力な原理原則だ。ほかのだれかがやってできることなら、たいていのことはどうにかこうにか間に合わせでも格好つけることはできるものさ。要はやる気だ。やる気になるのも能力のうちだ。

日本全国を変えるという大博打ではなく、まずは自分の目の前にある町内会を「最初の実験場(テストベッド)」にして黙々と耕していく。それをまずは目指してみよう。

このリアルな実践を成功させるために、まずは抵抗を減らし、確実に味方を増やすための「最初のステップ(強かな導入戦略)」を3つ考察してみよう。

1. まずは「7世代先(長期的な問い)」をイベント化する

最初からイロコイ連合のような完成された「三院制」や「全会一致」という硬いシステムを持ち込むと、変化を嫌う村人たちは警戒して心を閉ざしてしまうだろう。

ならばまずは、仕組みではなく「問い」から変えていこう。

やり方としてはこんなところか。

次の町内会で、「今年の予算の使い方」のような目先の議論の前に、「10年後、20年後にこの地域をどう残すか、どうあるべきか」という、誰も反対できない大きなテーマの雑談(あるいはワークショップ)を15分だけ提案してみようかな。

その効果のほどは如何に?

目先の利害関係から、みんなの視座を強制的に引き上げることで、「この人は地域のことを真剣に考えている」という信頼(貯金)を最初でっち上げるとしよう。まぁ、今日までこの町内に10年くらいすんで、町内会の視界を無茶ぶりされるくらいには信用されているんだけどね。まだまだ外様だ。

2. 反対派(声の大きい人)を「第二議院」の役割にハックする

ホデショノニの知恵の真髄は、反対する人間を排除せず、むしろシステムの中に組み込んでしまうことにある。これがキモだ。

だからこそ町内会に必ずいる「愚痴や文句ばかり言う面倒な人」を敵に回してはいけない。後ろ、この人たちの胸襟を開き、意見を引き出すことが大事なんだ。

こんなやり方はどうかな?

何か新しい案を出すとき、その人に最初から「この案のダメなところやリスクを徹底的に洗い出して、より良くするためのアドバイスをくれませんか」と、公式に「批評役」をお願いてみるんだ。そうやって、微妙に面倒な一言居士の自尊心をくすぐるのさ。誰だって、承認欲求はある。それをうまく逆手に取るっていうのかな。

その効果はそこそこのものが期待できるんじゃないかな?

批判を「ただの文句(私刑)」から「案をアップデートするための建設的なパーツ」へと反転させ、その人の承認欲求を満たしつつ味方に巻き込みんでいくんだ。

3. 「表面的には従い、実質スルー(面従腹背)」で外堀を埋める

役所からの通達や、従来のめんどくさい前例(回覧板のルールなど)に対して、真正面から「こんなのは無駄だ!」と戦ってはいけません。エネルギーの無駄遣いだな。まぁ、大半はブルシット・ジョブだったりするんだけど、いきなりそれとぶつかっても疲れるだけだ。

俺はもう若くないから、疲れることは御免だよ(笑)。そうでもなくてもくたびれることばかりなんだから(笑)。

その小狡いやり方ってのはこういう感じかな。

表面上は「はい、分かりました」と愛想よく引き受け、提出書類などは完璧にこなすポーズを取るんだ。毎回決まりきったルーティンならば、一度システムを作っちゃえば、片手間で回るようにできるだろう。

その裏で、実際の話し合いの場だけを徐々に「ホデショノニ式の熟議」へと実質的に書き換えていくんだ。大事なことからひっそりと、みんな巻き込まれていると気づかないように。

こうして俺たちの手によって、その地域共同体に「人間がただ人間であるだけで等しく尊重され、かつ冷徹に生存戦略を練られる小さな共和国」の種がまかれることになるんだ。

まずは次の会合で、挨拶を交わし、世間話をするところからその「耕作」は始まるんだ。

そして、何より急務なのは、なんといっても属人化してる会長業務を整理して、働いている現役世代でも無理なくできるようにしないといけないな。

みんながみんな、日の出から日没まで野良で働いていた農民だった頃とは社会のシステムが違うんにもかかわらず、町内会のシステムなんて、そんな時代から変わっちゃいないんだ。

かつて全員が24時間その土地に縛られていた稲作時代の「村の論理」のまま、現代の現役世代(サラリーマンや共働き世帯)に町内会を運営させようとすること自体が、構造的なバグを引き起こしているといってもいいだろう。

だれだって、現役世代は腰が引けちまうよ。

そして、気力体力の衰えた老人に役員を押し付けることになるんだが、そうすることがますます地域社会の活力をそぎ、前例踏襲の固陋な集まりにしてしまい、まったく魅力のないものにしていってしまうわけだ。

会長個人の犠牲やボランティア精神という義務感という「属人化の綺麗事」に頼るのをやめ、現代のライフスタイルに合わせた「持続可能なシステム(機能)」へアップデートすることこそが、地域社会リビルドの本当の第一歩じゃないか?

現役世代でも無理なく回せるようにするための、「会長業務の解体とシステム化」の3つのアプローチを提案してみよう。

1. 業務の「可視化」と「棚卸し」

まずは「会長が何をどのくらいやっているのか」をすべてブラックボックスから引っ張り出すことが必要だ。

俺も自分の町内の町内会長が何をやっているのか、さっぱり理解していない。俺の家の前を早朝よちよちおぼつかない足取りで散歩したり、資源回収の際に必ず立ち会っていることぐらいだ。しかし、町内会の上部組織で小学校の校区ごとに編成されている連区という町内会の集合体があり、そこにも連区会長だのなんだのよくわからない仕事がひしめいているのがわかる。

それに加えて、役所から呼び出しがかかったりする。市役所の職員は公務員だから、平日9時から17時までしか対応しない。ということは、それにお付き合いできるのは、現役世代ではなく、仕事をリタイアしたおじいちゃんおばあちゃんしかないってことだ。

平日の昼間に呼び出され、どんな面倒な仕事が待っているかわからない。そりゃ、会長、なり手がいなくて10年続けざるを得ないというのは本当によくわかる。しかし、そのご高齢の会長がある日突然ぽっくり行ったり、脳溢血とかになったら、どうする?

あー、これはいかん。考えただけで、負のスパイラルだ。

急いで手を付けないと、地域社会が空中分解してしまう。準備不足で世代交代することは、前例踏襲の悪手を打つことになるだけだ。

そこで急いでやるべきことだ。

グーグルカレンダーやメモ帳を使い、1年間で発生する会長の仕事をすべてを洗い出すんだ。そこには役所とのやり取り、回覧板の作成、集金、イベント準備など、いろいろなものがあるだろう。

ちなみにグーグルカレンダーとか使っておけば、ほかの会員にスムーズに共有周知できる。本当はSlack🔗がいいんだけれど、ちょっと敷居が高すぎる。せめてグループLINEだ。

そして断捨離だ。

書き出した業務のうち、「本当に今も必要なのか?」「ただの前例踏襲ではないか?」という視点で仕分けしていくんだ。不要な報告書や形式的な挨拶回りなどは、表面上は角が立たないように「実質スルー(廃止・簡素化)」してフェイドアウトだ。

2. 「マニュアル化」と「クラウド化(非同期化)」

現役世代が町内会に参加できない最大の理由は「平日の昼間に拘束されるから」だ。これを「いつでも、どこでもできる」仕組みに変えないとな。なんせ今はテクノ封建制🔗の時代なんだぜ。宮本常一🔗の時代じゃないんだ。スマートにシステムをハックしようや。

そのやり方はありきたりなものだよ。

業務の手順をスマホで見られる簡単なマニュアル(GoogleドキュメントやLINEのノートなど)にまとめるんだ。また、紙の書類やハンコでのやり取りを、PDFの共有やメール(またはLINE)での承認に変えていくのさ。今時小学校の連絡だってテトル🔗で来る時代だ。現役世代にはこっちのほうがなじみ深いさ。

その効果は絶大だぜ

『あの人に聞かないと分からない』というブラックボックスを無くし、夜間や週末のスキマ時間でも業務を処理できるようにできるんだ。

それを自分の町内会から初めて、連区へ、市内全域へとデファクトスタンダードにしていく筋道が描けたら悪くないんじゃないか?

3. 「ワンオペ」から「ホデショノニ式の分業制」へ

会長一人にすべての責任と実務を背負わせる一極集中の構造つまり、ご町内絶対君主制を解体し、チームでの民主的な分業制へ移行するんだ。

やり方はどうしようかな?こんなのどうかな?

「会長」という役職を実質的に「プロジェクトマネージャー」に変えちまんだ。

そのうえで、実務を「広報(回覧板)」「会計」「渉外(役所対応)」などの小さなタスクチームに細分化していくんだ。

その効果のほどはどうなのよ?

一人の負担を「これくらいなら仕事の合間にできる」レベルまで下げることで、現役世代でも「これならやってもいい」と思える環境を作りだすんだ。

「みんなが無理なく参加できるシステム」を俺たち自身が設計して差し出すことこそが、古い村人たちに対する最大の説得力になり、同時に未来の仲間(現役世代)を呼び込む強力なインセンティブになっていくだろう。

さて、俺の考えてることは君の町でも問題になっていたりすることじゃないかな?

俺たちは非力な『市民』だけれども、この社会を形作ってるのは、俺たちみたいな無名の『市民』そう、大衆そのものなんだ。そして社会をシェイクさせる本当の力、つまりピープルパワー🔗を秘めているのも、その『一般市民』=『大衆』そのものなんだ。

この世界は、一握りの政治家やテック・リバタリアンのものじゃない。俺たちは無力じゃない。自分の頭で考えて、自分で動く限り、けっして無力な存在じゃないのさ。

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