2012/06/14

Post #564 TRANSIT #4

いやぁ、まいった。昨日は1時間30分しか寝てなかったのに、次の現場の下見と打ち合わせに朝早くから箱根まで片道300キロ、ブッ飛ばしてしまった。もちろん、日帰りだ。往復600キロだ。高速バスの運転手みたいだ。我ながら、よく事故を起こさないもんだ。寝なくていい薬とかあったら欲しくなってくるぜ。
Helsinki郊外
ヘルシンキ郊外のヴァンターから、地元の路線バスに乗ってヘルシンキに向かう。窓の外は、まだ雪が残っている。北国の春だ。バスは幹線道路をそれて脇道に入り、どこか荒涼とした雰囲気の漂う大地に、忽然と現れた住宅地の中を進んでいく。
美しい少女がバスを降りて、家路を辿る。まるで、ロードムービーのワンシーンのようだ。しかし、俺達のほうこそ、彼らの日常の一コマに闖入した、見慣れぬアジア人だ。
Helsinki
バスは走り続けていた。空気は、凛と澄み渡っていた。

2012/06/13

Post #563 TRANSIT #3

航空会社の用意してくれたホテルは、空港にほど近いホテル・ランタシピというホテルだった。バスに乗って、ホテルに向かう。春とはいえ、ココはフィンランド。ヒジョーに寒い。ムーミンが一年の半分冬眠しているのも納得だ。ちなみに、ムーミン一家は冬眠から覚めると、虫眼鏡で写真のフィルムに火を点ける。きっとその火を神聖な火として考えて、竈に移して絶やさぬようにするのだろう。
Helsinki イカにもタコにも北欧のおっさん
ホテルの部屋はまぁまぁだ。中庭には子供たちが作ったのだろうか、不細工だけど可愛らしいイースターバニーが満面の笑顔で佇んでいる。特大のサーモンのソテーを早めの夕食として食べてしまうと、やることは無くなった。そこで、ホテルの脇を走る幹線道路に設けられたアンダーパスをくぐり、バス停に向かった。バスに乗ってヘルシンキの街に行ってみることにした。足元は雪どけでぬかるんでいる。白樺の木々を渡る風は、冷たい。俺達はコートを持ってこなかったことを悔やんだ。
Helsinki

2012/06/12

Post #562 TRANSIT #2


Helsinki
この時、同行者つまり連れ合いは、EUの入管でパスポートが無いことに気が付き、大慌てだった。
もう一度、全ての乗客が降りた飛行機の中を、空港職員のおばさんに探してもらったりして大騒ぎだったんだが、俺はと言えば、どっかに必ずあるだろうってタカをくくってのんびりこんな写真を撮ったりしていたんだ。
ぼんやりと、万が一出てこなかったら、あいつ、強制送還だなぁ・・・、うむ、そうなるとこの先の旅行は俺一人か・・・、厄介なことになるなぁ・・・、などと考えながら写真を撮っていたんだ。
まぁ、シートとシートの間からポロリと出てきたから、何の問題もなかったんだけどね。