2014/05/23

Post #1144

Praha,Czech
今日も世界の車窓からだ。
プラハ・ホレショヴィスに着いたんで、さっきまでそわそわして落ち着いていなかったインド人一家は、ニコニコして降りて行った。俺はトランクやらなんやらをまとめるんだけど、ふと目に入った窓の外の景色には驚いた。驚いて、シャッターを切ったよ。
それがこれだ。
飛行機と電車を乗り継いで、初めてやってきた国際都市の駅のホームが、これだぜ。どんがん工事をやってるようなんだげけど、作業員の姿も見えない。近づいたりしないように制止する虎模様の柵もない。
工事中というよりも、むしろ爆撃か爆弾テロかなんかに遭って、そのまま放置されているみたいな趣だ。なかなかに趣深いじゃないかね。しかも、午後の強い日差しが、この荒れ放題ぶりを一層引き立てている。それがなんとも美しいのさ。
俺は何だか嬉しくなっちまった。ワクワクするぜ。
プラハは素敵なところだって、この時確信したよ。
読者諸君、失礼する。予期しない風景に出くわし、日本の中での常識が、決して世界のジョーシキではないと思い知ること。それこそ旅の醍醐味だろ。

2014/05/22

Post #1143

Praha,Czech
今日も世界の車窓から。
列車はほどなく止まった。ふと、窓の外に目をやると、列車のすぐ横に、ヘルメットをかぶった男が立っている。
作業員だ。この駅では何か作業をしているようだ。保線作業だろうか?
因みに、世界的に用いられている作業用ヘルメットであるが、これを工事現場などで初めてかぶったのは、20世紀を代表する作家、プラハのユダヤ人フランツ・カフカだ。
彼は、当時プラハで半官半民の『労働者傷害保険協会』で働いており、現場視察の際に、軍隊のヘルメットをかぶるようにしていたという。
これを彼は労働者の事故抑制と、それに伴う保険金支払いの圧縮に利用したのが、現在の作業用ヘルメットのそもそもの始まりらしい。
まぁ、俺に言わせるとこのおじさん、半そでだし、肝心のヘルメットもあごひもしてないし、日本なら即退場だよ。
読者諸君、失礼する。何事も安全第一だ。忘れないでくれ。

2014/05/21

Post #1142

Praha,Czech
今日も世界の車窓からだ。
長々と走り続けてきた列車は、ついにプラハの中央駅プラハ・フラヴニー・ナードラジーに着いたのだが、カミサン曰くこの駅ではないという。確かにチケットを見ると、プラハ・ホレショヴィツ行とある。
しかし、人々は次々と降りてゆく。
降りてゆかないのは、タブレットが水浸しになってイライラかつ落胆している俺に、ニコニコと愛想を振りまいてきたインド人のおじさんとその奥さん、娘さんくらいのものだ。
そうこうしているうちに、列車は進行方向をかえ、来た道を戻り始めた。
うちのカミサンは、このままハンガリーに逆戻りなんてないよねぇといった不安がありありと表情に出ている。さすがに、笑顔を絶やさなかったインド人のおじさんの表情にも困惑の色が浮かんでいる。
俺は、そんなこともあるさといった感じで平気の平左さ。同じ線路を走っているようでいて、転轍器が動いて、先ほどとは少しづつ風景が変わっているのがわかるからだ。
目的地は近い。もう少しでプラハ・ホレショヴィツ駅だ。

読者諸君、失礼する。困惑するような事態が起こった時、おたおたしたって状況は変わらない。むしろ、主観的な状況は悪化するだけだ。どっしりと構えていた方がイイ。どうせ、人生はなるようになるしかないものさ。