2026/10/19

POST#1987 かつて麻生太郎はナチスのやり方に学べばいいといった。なるほど、そうしよう!

き
ベトナム阮朝の旧都フエ。街角の青果商
昨日は日曜で休みだったので、ひたすら眠った。日曜の朝9時過ぎから今日の11時過ぎまで眠った。本も読めない。まぁ、一日15時間夜働いて、これを週六日やってりゃそうなるのは当然だ。過労でくたばる前に今日も好き放題言わせてもらおう。

たいそう古い話で恐縮だが、第一次大戦が終わったときの話だ。
ジョン・メイナード・ケインズ🔗が1919年に著した『平和の経済的帰結🔗』(The Economic Consequences of the Peace)は、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約がもたらす悲劇を正確に予言していた。
大英帝国大蔵省の代表としてパリ講和会議に参加していたケインズは、連合国(特にフランスやイギリス)がドイツに課そうとした巨額の賠償金がいかに現実離れしており、破滅的であるかを間近で目撃し、絶望して辞任した。復讐心に基づくその金額と内容が、あまりに現実を無視していたためだ。その直後に怒りを込めて執筆されたのがこの『平和の経済的帰結』だ。東洋経済新報社から山形治生氏のわかりやすい翻訳で出ているので、興味のある向きはお読みなるとよいだろう。
ケインズがこの「天文学的な賠償金」に強く反対した主な理由は以下の通りだ。

1. ドイツの支払能力の無視

連合国が要求した賠償額は、当時のドイツの経済規模や輸出能力、金・外貨の保有量をはるかに超えていた。ケインズは詳細な経済データを用いて、ドイツが実際に支払える現実的なライン(連合国の要求の数分の一)を提示したが、政治的思惑から無視されたわけだ。この辺りの検証はこの本の中に詳細に記されている。学問的な誠実さに圧倒される。

2. 欧州経済全体の崩壊への危機感

第一次世界大戦前のヨーロッパは、ドイツを経済的ハブ(中心)とする相互依存のネットワークで繁栄していた。これは、現在と全く同じだ。ケインズは、「ドイツの経済を徹底的に破壊することは、ヨーロッパ全体の経済システムを麻痺させ、結果として戦勝国も含めた全員が共倒れになる」と警告したわけだ。慧眼だ。

3. 「復讐の連鎖」とさらなる戦争の予言

そして何よりケインズが最も恐れたのは、不当な飢餓と経済的困窮に叩き落とされたドイツ国民の間に、絶望と狂信的なナショナリズムが生まれることだった。
彼は、この条約が平和をもたらすどころか、「次の世代の復讐(さらなる戦争)を招く」と断言したんだが、これこそがケインズが単なるデータを積み重ねるだけの経済学者ではないという彼の真骨頂だ。
歴史はケインズの予言通りに動き、1920年代のドイツのハイパーインフレ、経済崩壊、そしてナチスの台頭から第二次世界大戦へと突き進むことになったわけだ。歴史は繰り返すって奴だ。しかも拡大再生産してね。

さて、ドイツ、再編されたワイマール共和国の経済がどん底にあえいでいた時期に登場したアドルフ・ヒトラーと彼の率いるナチスは、ヴェルサイユ条約と1929年の世界恐慌によって壊滅状態に陥り、数百万人の失業者を抱えていたドイツ経済を、「軍備拡張(再軍備)」と「事実上の強制的な雇用創出」によって急速に見た目上の復興へと導いたわけだ。
奇跡的な回復だった。

そこにはGDP比3.5%どころか、30%以上という軍事全振りといってもいいくらいの、国防費への一極集中があった。
GDP30%以上!
この数字にはドナルド・トランプだって、腰を抜かすぜ。

ヒトラーは、この奇策によってどん底にあったドイツ経済を、驚異的なスピードで復興させた。このナチス・ドイツの経済政策の全貌と、ご指摘の「奇策」の内実についてちょっと触れてみよう。きっと麻生太郎先生もこれに学べっていうかもだよ!

1. 「見た目上の復興」と失業率の劇的低下

1933年にヒトラーが首相に就任した当時、ドイツには約600万人の失業者がいた。600万人だ!俺の住んでる中京圏の人口が680万人くらいだから、東海三県ごっそり失業者で埋まってるような状態だ。
しかし、ヒトラーの奇手奇策によって、1936年にはほぼ「完全雇用」を達成しちゃうわけだ。たった三年だぜ!竹中平蔵もびっくりだ。この奇跡的なV字回復の裏には、悪魔的なリクルート手法があったんだ!

「国防軍(徴兵制)」へのリクルート
1935年にヴェルサイユ条約を破棄して再軍備を宣言し、徴兵制を敷くことで、大量の若者を軍隊という「雇用枠」に吸収したんだ。
統計からの排除と強制
国家労働奉仕局(RAD)などを組織し、若者に義務的な労働を課したんだ。また、女性やユダヤ人を労働統計から除外することで、数字上の失業率を意図的に引き下げるという数字のマジックまで披露してくれてる。

2. 軍事(国防)分野へのリソース集中と「メフォ手形🔗」

ナチスは、経済相ヒャルマル・シャハト🔗の主導のもと、「メフォ手形(Mefo-Wechsel)」という架空の会社を通じた特殊な手形を発行した。
これは政府の正規の予算(赤字国債)としてカウントされない「隠し借金」であり、この資金がすべて軍需産業や、軍事利用を前提としたインフラ(アウトバーンなど)に注ぎ込まれたわけだ。アウトバーンは、高速道路だけれど非常時には戦闘機の離着陸に仕えるように作られた高規格高速道路だ。
全産業部門が戦争準備のために動員される「四カ年計画」が推し進められ、見かけの経済成長を牽引したわけだ。まぁ、一種の体制翼賛体制というか軍事要塞国家としたわけだ。
この動きを後に全体主義と評することになる。

3. この「奇策」の限界。それは戦争へ突入せざるを得なかった経済構造だ。

この復興は、持続不可能な「自転車操業」でした。
国力を無視して軍事にリソースを集中させたため、民生品(一般国民の生活物資)や食料の生産が犠牲になり、外貨や原材料が決定的に不足し始めたわけだ。
また、「メフォ手形」の償還(借金の返済)期限も迫ってくるよな。一種の詐欺手形だから焦げ浮いたらシステム崩壊だ。
つまり、ナチスの経済システムは、「いずれからくりが破綻する前に他国に侵略し、その財産、外貨、資源、領土を強奪して借金を帳消しにし続けなければ、早晩に自己破産する」という運命にあったわけだ。
見た目上の復興は、最初から第二次世界大戦という破滅を前提にしなければ成り立たない「砂上の楼閣」だったんだな。

さて、どうして俺がこんな昔話を引っ張り出してきたかというと、聡明な読者諸兄諸姉はもうお分かりですね。
アメリカ様のGDP比3.5%という要求に対して、いっそGDP比35%という数字をぶち上げて、アメリカ様をおたおたさせてやるって筋書きだ。
非正規雇用の皆様も、自衛隊に入隊で、一晩にして国家公務員だ。

国防費GDP比35%なら、アメリカに守ってもらう必要もないんじゃないか?何しろ240兆円前後だ。アメリカの国防費の二倍近い。中国の国防費のざっくり10倍だ。
福祉も、医療も、インフラ維持も、即座に破綻するレベルだ。ギャハハ!

しかし、俺がただのマッドマンじゃないのはここからだ。
君たちは仕分け項目という経理の基本を知っているかな?
経理システムを運用するために、出費の一つ一つをその目的と用途に応じて適正に振り分けるのさ。旅費交通費とか消耗品費とか人件費とか研究開発費とかね。
こいつを悪用して、何でもかんでも国防費ということにしちまうのさ。
能登や熊本の復興も国防費。
インフラの整備も、アウトバーンみたいにいざというときはジェット機が日本全国離着陸できる滑走路という名目の軍事費。
対ロシア軍事拠点化という名目で北海道に経済振興。
対中国軍事拠点化という名目で、沖縄にインフラ拡充。
おう、仕分けのマジックで何でもかんでも軍事費でやってやるぜ。
何なら老人医療も、老人を最前線で戦る兵士にするための軍事費ってことにするか?
大政翼賛会を逆回転させた歴史のパロディーさ。まさに歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇としてだ!
ギャハハハハハハハ!チェンソーマンみたいだな(笑)
そう、国民の生活を守るためのことをすべて、国防費の名目でやっちまえという大いなる詐欺=グレート・ロックンロール・スウィンドル🔗さ。
きっと麻生太郎がナチスに学んだらどうだって言ってたのは、こういう事なんじゃないの?あ、違うのけ?(笑)

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