2012/09/19

Post #630 タブレットを買ってみたんだ

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仕事柄、図面の束を持ち歩いている。そして、いつもどこかに置き忘れたりして、探し回っている。
同級生の眼科医野村君に老眼+1と診断されただけあって、細かい字は見づらくなってきた。昼なお暗い現場ではなおさらだ。
そこで、タブレット端末を購入してみた。俺は写真は頑なにアナログだけれど、こう見えて結構新しいモノ好きなんだぜ。流行に取り残されることと、確固たる自分のスタイルを持つことは同じではないということだ。写真はあくまで俺のスタイルとしてやっていることで、新しいモノが大好きなんだ。なんだかワクワクするじゃないか。
しかし、自分の趣味にうるさい俺のことだ、もちろんのこと世間で大流行のipadではない。ipadなど、俺が買わずとも、石を投げればipadにあたるというものだ。それは俺以外の皆さんにお任せしておこう。
なにしろ俺は長らくビートルズは聴かなかった男なんだ。それについては、いささか後悔しているがね。何といっても俺はいつでも反主流派だ、独立左翼だ。それに俺は右翼ではないが、日本企業の製品を買うことで、その企業の売り上げが上がり、借金まみれの国庫に税金を払ってもらうのが好きだからな。
俺が買ったのは先日発売されたばかりのSONY エクスぺリア・タブだ。一丁奮発して、メモリー64GBモデルだ。かなりの覚悟をして手に入れたってことだ。
いつも金がないと愚痴っているが、それくらいの金はある。必要経費という奴だ。経費も使っておかないと、俺のような弱小零細企業は、税金でケツの毛までむしられてしまうんだ。それは勘弁して欲しーもんだ。かわりにデカい会社にしっかり払ってもらいたい。
それはそうと、やはりこれは便利だ。たまらないぜ、PDF図面をぐいぐい大きく拡大してくれる。もう老眼なんて怖くないぜ。これが21世紀って奴か。
画面はぬるっと動く。それが嫌いな人には我慢できないだろう。俺は嫌いじゃないがね。
これでもう指に唾をつけて、図面の束をめくるのは卒業だ。なにしろアレはみっともないぜ、女の子には見せたくない姿だ。なぁに、俺は心と指先の乾いた中年なんでね。仕方ないだろう。
そういえば、随分前、名古屋駅前のジュンク堂書店の写真集コーナーで、如何にも会社の課長みたいなオヤジが、立ち読みしている写真集のページをめくる度に、指に唾をつけていたのを見て、とても嫌な気分になったのを思い出したぜ。もちろん、俺はどんなに素敵な写真集でも、どっかのオヤジのつばのついているような写真集はゴメンだぜ。当たり前だろう?
俺はあまりに不愉快だったから、『あんた、指に唾をつけてめくるんだったら、当然その本買うんだよなぁ』って、いささか不快感の混じったどすの利いた声で言ってやったんだ。そしたらおっさん、顔色を変えてその本をレジに持っていったもんだ。君たちも、そんな非常識な振る舞いをしているくせに、会社では常識人ぶってふんぞり返っているような阿呆には容赦なく鉄槌を下してやろう。その手の人間は、大抵人を見かけで判断するような手合いだと思うぜ。
またまた脱線だ。
まぁいい、今日はこんなところにしておこう。
明日も朝早いんだ。読者諸君、失礼する。

2012/09/18

Post #629 空は晴れてるのに雨が降ってるのさ

HomeTown
台風のおかげで、傘がぶっ壊れてしまった。気に入っていた折り畳み傘だというのに・・・。
現在、午前6時28分、空は明るく鳥がさえずっているが、時折強い風と共に、大粒の雨が降り込んでくる。台風のおかげさんで、変な天気が続いている。しかし、そんなことにはお構いなしに、仕事はこなさなけりゃならないんだから、おかしなもんだ。
俺自身の偽りない気持ちを言えば、台風の時くらい、家でゆっくり台風を楽しめばいいって思ってるんだけれどな・・・。どうにもこのニッポンの社会では、そうはいかないようだ。さて、少しだけ眠るとするか。今日も予定が目白押しだ。いつまでもぐだぐだいっテル暇はないぜ。

2012/09/17

Post #628 日本について考える

Kyoto
一昔前、日本と言えば、芸者、寿司、富士山、歌舞伎だった。今ならアニメか。日本人と言えば、ゲゲゲの鬼太郎に出てくるその辺のおじさんのように、眼鏡で出っ歯で、なおかつ首からカメラをさげてるというパブリックイメージがあった。首からカメラを提げている人がやたら多いのは21世紀の今も変わりがないけれど。
目をいつもしばしばさせているどこかの知事の方なんかは、よく日本の伝統、日本の文化とかいうことを口にする。かつて政権の座にあった頃の自民党あたりからも、そのような復古的というか、伝統回帰的な発言をしばしば聞いた覚えがある。まぁ、保守の方々はアメリカにはべったりだったりするのに、すぐに日本の伝統だの、日本の文化だのとおっしゃる。そんなに日本の伝統が好きなら、いっそちょんまげでも結ったらいいのにとも思うが、そこまでするようなぶっちぎった奴はいない。和服姿で議会なんかに現れることも、まずない。そんなことからも、彼らの言う伝統文化というのは、どうにも胡散臭いモノだと思う。言ってる当の本人たちが、伝統文化だの歴史だのってわかってないんじゃないかって思えてくる。

彼らの言う日本の伝統なんてのは、せいぜいここ500年くらいの間に生み出されてきたものばかりだ。彼らの言う伝統文化の射程には、古墳時代も入っていないし、弥生時代も入ってはいない。
もちろん、縄文時代なんてこれっぽっちも見えちゃいないだろう。
もちろん、その時代の文化習俗、宗教思想なんかは文書で伝承されているわけではないので、あくまで学術的に精査し、比較的古い時代の痕跡をおおくとどめていると考えられているアイヌ人の文化や、日本各地にかろうじて残っている祭りなどの行事なんかを参考に推理推測して行くほかない。それはとても困難な作業だということは想像に難くない。だからと言って、それらを無視して日本文化を語ることはできないほどのものがあると思う。そう、日本文化の母胎だ。
ちなみに、全世界で最も早く土器を生み出したのは、1万3000年ほど前の日本人(縄文人)だと、君たちは知っているかい?そして、その系譜を受けておよそ1万年にわたって作り続けられてきた縄文土器や土偶は、今日の陶芸家が見ても、驚くほどの技術水準で作られていたりするものがあるという。もちろん、今日のように優れた機材があるわけではない。その辺に薪を積んで燃やし、その中に突っ込んだ粘度を焼くという、素朴な方法で作られていたにもかかわらずだ。
1万年と3000年前までさかのぼれば、日本の、そして日本人の本当の姿が見えてくる。
そして、ここ3000年くらいの間、この日本にはアジアの広い領域から、多くの民族集団が流れ込み、日本人に溶け込んでいったことだろう。そういった成り立ちを、忘れて、日本は単一民族とかいうのは、どうかなと思うぜ。第一、君の周囲を見渡してみれば、いろんな顔の日本人がいるだろう。それこそ、この日本人という民族集団が、様々な民族と文化を貪欲に呑み込んで吸収消化してきた揺るぎのない証拠さ。
歌舞伎や能、武士道、寿司、すき焼き?そんなものは長い日本の歴史から見れば、ほんの最近に出てきたものに過ぎない。昨日今日出たぽっと出だ。
能でも室町時代、やや遅れて成立した歌舞伎だって安土桃山から江戸時代初期、安土桃山の頃には、女だって歌舞伎に出ていた。まぁ、言うたらつい最近だ。
武士道だって出来上がったのは江戸時代だ。下剋上が当たり前の戦国時代には、主従関係といっても、単なる利害関係で、自分に理がないと思えば、さっさと主を見捨て、部下を見殺しにした。人間、そんなもんだ。
今日一般的に考えられている江戸前寿司の成立も江戸時代。すき焼きなんか当然明治時代。
さかのぼれば、さかのぼるほど、日本の伝統ってのものが、単に発言者のイメージに基づいて、任意の時代をお好みで持ってきて喋ってるだけの、あやふやな概念に過ぎないことがわかる。
江戸時代の武士道は、社会が平和になって、血の気の多い殺人者集団の武士団を、領民統治のための従順な官僚機構に組み立てなおすために、中国伝来の儒教道徳をもとに作られたイデオロギーだと俺には思える。支配者側の人間が、支配の道具として有難がるのは分かるが、一般大衆たる俺らがそう有難がったりするのは、筋違いってもんじゃないのかい?
日本文化とはなんなのか、日本人とはなんなのか、その答えの一端は、日本語を話し、日本語で考えるというところに根本的な鍵があると思う。それ以外に、日本人ってのを定義できるものはないんじゃないかって気がするぜ。日本語もおぼつかないくせに、TOEICだなんだって大騒ぎするのは、どうしたもんかねぇ。まぁ、いいけどね。

読者諸君、失礼する。今日も忙しいんだ。