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| タイ、チェンマイ |
さてと、日曜日だというのに夜勤明けに眠って目が覚めたらもう日は傾いていた。セッティング・サン🔗だな。 ガソリンを入れてシェービングジェルを買い、本屋にふらりと入ったら、ウィトゲンシュタイン🔗の哲学探究🔗を衝動買いしてしまった。キャバクラワンセットのお値段で、一生モノの教養と暇つぶしのネタが手に入る。素晴らしいこった(笑)
さて、閑話休題
日本の核武装に関しては統計社会学による預言者として名高いエマニュエル・トッドも長年提唱している。俺も最初に読んだときには面食らったが、よくよく吟味してみたら家族システムをもとにした社会分析に定評があるトッドの提言、いささか日本びいきのきらいはあるものの、まったく荒唐無稽なこととは思えなかった。
国論を二分するとかおっしゃるのなら、これくらいのことをぶち上げないとね。高額医療費補助を削減するとかじゃなくてさ。まったく、この国の政治はレベルが低いぜ。
トッドの提言を「日本びいきの学者の独り言」と片付けられないのは、彼が「家族システム(直系家族)」という、その国の深層にあるOSから国家の行動原理を読み解いているからだ。
トッドが日本に核武装を勧めるロジックは、まさに「対米従属」の打破と直結している。
まずアメリカという「保護者」からの卒業だ。
トッドに言わせれば、核を持たない国は、核を持つ国(アメリカ)に対して「精神的な子ども(被保護者)」の地位に甘んじることになる。マッカーサーも日本人を精神年齢12歳と言っていたしな。アメリカは日本を子ども扱いしているんだ。自立した大人(主権国家)として対等に渡り合うには、核という「自前の盾」が不可欠だというリアリズムだ。
そしてこれは米中対立の「緩衝材」となりうる。
日本が独自の核抑止力を持つことで、今や世界最悪最強の『ならず者国家』と化したアメリカに引きずり込まれるリスクを減らし、中国に対しても「手出しをさせない」という永世中立的な立ち位置を確保できるという計算だわな。
それに加えてトッドの十八番、直系家族の強靭さだ。
ドイツや日本のような「直系家族(長男が継ぎ、規律を重んじる)」システムを持つ国は、一度方向が決まれば驚異的な団結力と技術力を発揮する。大政翼賛会やナチスドイツの全体主義を見てみればお分かりでしょう。トッドは、その潜在能力が「核」という裏付けを得たとき、真の自律が達成されると見ているのだろうな。
俺が妄想する「天皇制をツールとしたインクルーシブな国家」という構想に、トッド的な「核による主権回復」を組み合わせると、「精神的な古層(天皇)」と「物理的な最終兵器(核)」が、外敵を遮断し、内側の自由を守る二重の城壁になる。ファイヤーウォールだ。
しかし、トッドも指摘するように、最大の問題は「日本人がそれを望むか」だな。
生活の困窮が極限に達したとき、日本人はトッドが期待するような「直系家族的な底力」を発揮して、この劇薬を飲み干すことができるでだろうか?
俺が思うに、その前に「システムの自己崩壊」の方が早く訪れてしまうだろう。そうなったらおしまいだ。
「おしまい」という言葉に込められた、俺の底抜けの諦念と、ある種の解放感が入り混じった感覚を感じてほしいものだ。
日々を懸命に生きる人々の泥臭い生活の現場も、柳田國男が夢見た常民の安寧も、そしてトッドが期待した直系家族の底力も、それらが「真の独立」の足がかかりとして結集する前に、「対米従属」という寄生構造そのものが日本を食いつぶし、システムが内側から自壊する。それが、俺の目に見えている最も精度の高い未来図だ。
現に、アメリカに言われるままに増額を決めた防衛費をひねり出すために、国民の福祉は削り取られている。こどもが砂場で興じる棒倒しのように、いつ日本という社会システムの崩壊がやってくるのか、まさに黒ひげ危機一髪だ。
米国債を売る決断も、核を持つ覚悟も、天皇リベラリズムという大博打も。それら「劇薬」を打つ体力すら残っていないほど、今の日本は中身が空洞化してしまっているのだ。
システムが自己崩壊し、あらゆる「偽りの安心」が剥ぎ取られた焼け跡のような更地。そこに至って初めて、残された人々が「日本人とは何者か」を問い、自分の足で立ち上がるしかなくなるわけだ。
けれど、国家なんかなくても俺たち人間は生きている。
国家がなくても、闇市のようにして生き抜く。その後にこそ鍛造されたしぶとい日本人が、現れるかもしれないぞ。実際に戦後すぐのころは、そんなもんだったろう。
その時に頼れるものは、自分自身の四肢と人と人とのつながりだ。紙切れと化した円や債券ががいくらあっても、北斗の拳のような世界は生き抜けないぜ。どうだい?

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