2026/04/02

POST#1807 我に秘策あり

 

台南

まったく残念ながら、わが国はアメリカの属国だ。

ホワイトハウスで行われた先日の日米首脳会談の様子を見れば、いやでも認めざるを得ないだろう。あれに憤慨した人も多いだろうし、それで憤慨する奴をわかってないとこき下ろす人もいる。立場が違えば見える風景も違うのは仕方ない。俺が見てる風景も他の人々と全く違うかもしれない。みんな日本がアメリカに抱かれて庇護されているのがいいと、心の底から思っているのかもしれない。ほかの選択肢など存在しないと『現実的』に考えているのかもしれない。しかしそれも共同幻想だし、もっと言えばほとんどの人は目の前の生活で精いっぱいだ。

アメリカへの際限のない資金援助(防衛費増額や米国債の買い支え、アメリカ国内への内容不明な巨額投資など)を「同盟のコスト」として受け入れ続ければ、いずれ国内のインフラや社会保障は痩せ細り、国民の生活は文字通り「棄民」に近い状態に追い込まれることになるだろう。まぁ今ですら、困窮した人々が市役所の福祉課で門前払いを食う状況なんだから、この先どんなことになるのやら思いやられるさ。

敗戦後80年以上、わが国の行く手を一貫してきた「対米追従」という単一のレールが、今や日本を物理的な紛争の最前線へと引きずり込み、同時に経済的にも心中させるルートに変わっている。おそらく、自衛隊はこの瞬間にもホルムズ海峡に向かう準備を進めているだろうよ。

はっきり言って、このままアメリカの属国でアメリカと心中道中歩んだどころで、日本はジリ貧だ。今まで言ってきたように、ドル覇権だって永遠じゃない。俺たちはアメリカとドルに自発的に隷属してるんだ。

アメリカにも、中国にも、ロシアにも与せず偏らず、それぞれうまく接しつつ激動する国際社会でリスクヘッジしてゆく。そしてこれらの大国以外のミドルパワー諸国と足並みを合わせていくという「独自外交(等距離外交)」を模索する上で、極めて困難ながらも避けて通れないハードルがいくつか浮かび上がる。

まず、それから考えてみよう。

経済的リアリズムの追求

現在の我が国のサプライチェーンが中国と深く結びついている以上、米国の「デカップリング(切り離し)」要求に盲従せず、実利に基づいた独自の通商ルールを周辺国と結び直す必要がある。

「盾」としての防衛から「橋」としての外交へ

そして東南アジア(ASEAN)諸国のように、大国間の対立を逆手に取り、どちらにも決定的に肩入れしないことで自国の安全と利益を最大化する、よく言えば「したたかな中立性」、悪くいば「二股膏薬」な外交関係が求められるだろう。まるでイソップ童話のコウモリだけれど、是々非々であくまでリアリズムに基づいて自国の国益を最優先で考えるんだ。

内政の立て直し

日本は、デッドストックしている外貨を国際金融市場に垂れ流す前に、エネルギーの自給率向上や食料安全保障など、他国に「急所」を握られないための基礎国力を再建しなければ、独自外交の交渉力すら持てない。電力も圧倒的に石油に頼っている。東日本大震災の後、下火になった原子力発電を推進する方向に政府は家事を切っている。しかし、一歩間違えば関東がノーマンズランドになって、首都名古屋となっていたかもしれない事態を経験したはずなのに、のど元過ぎれば熱さを忘れるとばかりに、原子力の旗を振る政府と経済産業省のセンスを疑うぜ。風力発電など、世界の技術から一周遅れている。政府や官僚の発想が従来型の昭和なセンスだからなのか?

今回のイランへの攻撃によって石油の輸入に暗雲が垂れr込めただけで、あらゆるものが値上がりしている。俺の仕事にかかわることでいえば、塗装用のシンナーが入手困難になっている。

また、いまだ収束する気配のない令和の米騒動に端を発する米価高騰。コンビニのおにぎりがいつのまにか倍の値段になっているのに、うちのカミさんは旋律狼狽していた。とはいえ、給与明細を見て給料が倍になっていて狼狽するということはないのがまた脱力するしかない。そこに加えてフルスイングでからぶった感のあるお米券騒動だ。

この国の政府や官僚はいったいどこを向いているのか。まさに外憂内患だ。

このような満身創痍な現状の日本の政治構造や、ほとんど不平等条約といいたくなる「日米地位協定」などの縛りを見ると、この大胆不敵な舵切りは国家の存亡を賭けた「第二の開国」ほどの衝撃を伴うものになるだろう。

アメリカによる「骨までしゃぶる」構造から脱却し、中国とも対等に渡り合う。この極めて細い糸を渡るような「日本独自の生存戦略」を実現するためには、まず何から着手すべきか?


これから俺が言うことは、きっと万に一つも実現する目はない。君たちもできの悪いファンタジーでも読む気で読んでほしい。俺の脳内ではかなり本気だけれど、現実になる目はサイコロを振って七が出るほどの確率だ。けど、言うだけタダだぜ。

みんな覚悟はいいか?いくぞ。


唐突だけど、中国の基地を鹿児島あたりに受け入れ、ロシアの基地を秋田あたりに受け入れるのはどうかな。ジブチ🔗方式、つまり「複数の大国が同地で基地を構える」を日本に適用するという、極めて大胆かつ戦略的な逆転の発想だ

ジブチはどこにあるかみんな知らんだろうが、なんとそこには我らが自衛隊の基地もある!

ジブチ共和国はエチオピアとソマリア(正式にはソマリランドに当たる部分だ)のあたりにある。いわゆるアフリカの角だ。この対岸のこの国は今話題のイエメン。イランと同盟するイスラム教フーシ派🔗が陣取っていて、イランと連携して紅海のバル・エル・マンデブ海峡🔗を封鎖すると息巻いているところだ。まぁ、そうなったらサウジアラビアの石油はどうにもならないな。

さて、この小国はアメリカ、中国、フランス、イタリアさらには日本の自衛隊の拠点をも受け入れている。しかも日本も中国もアメリカもフランスも、みな恒久施設として基地を置いている。日本と中国がなぜこんなところに基地を持っているかというと、ソマリアの海賊対策だ。

まぁ、こりゃ以前話した軍事的なゾーンだな。一見節操がないように見えるけれど、実にしたたかに各国から基地利用料を徴収していて、それでそこそこ潤っているらしい。

現在の日本の安全保障観からは「タブー」とされるアイデアだけれど、地政学的な「均衡(バランス)」という視点で見れば、非常に興味深いロジックが含まれていると確信する。

1. 「ジブチ方式」の狙いとメリット

相互監視による平和

 大国同士が至近距離に拠点を置くことで、一方が手を出せば他方の利害も損なわれるため、結果としてその国が「不可侵地帯」となる効果がある。暴力団がひしめく繁華街みたいなもんだ。三国志的な均衡か。天下三分の計だな。

「しゃぶられる」構造からの脱却

 特定の一国(アメリカ)に依存せず、複数の大国を競わせることで、日本が「拒否権」や「交渉力」を持てるようになる。俺も一人で商売してるんだけれど、どこかの専属になるのは隷属する羽目になるからごめんだ。極力複数の客先を保持して、均等に仕事を請けることができるのように心がけている。一概に同じとは言えないけれど、要は一者に依存すれば、必然的に食い物にされるってことだ。

2. 物理的な「緩衝地帯」の創出

まず、鹿児島あたりの過疎地に中国の基地を誘致するわけだ。 台湾海峡や南西諸島の緊張に対し、中国側の拠点があることで、逆にアメリカや日本への直接攻撃を抑制するブレーキになり得るだろう。沖縄の米軍基地のすぐそばに、中国の基地があって、空母福建とかが寄港してたりしてみな。一触即発に見えるだろうが、アメリカも中国も直接ドンパチやっちまったらおしまいだ。あくまで間に台湾や日本が入ってひどい目に合うからこそ、軍事的な衝突を繰り広げることができるわけだ。しかし、この状況はまさに呉越同舟、そんなところでドンパチできっこない。そんなわけないというなら、なぜジブチでは米中開戦と相成らないのか。

秋田(ロシア): 北方領土問題や日本海側の緊張を、対話と実利(資源や物流)の拠点に変えることで、北からの脅威を管理下に置く発想です。

3. 直面する極めて高いハードル

この「中立化・多極化」戦略を実現するには、現状の日本にとって致命的な障壁が立ちはだかります。

日米安保条約との決別

アメリカは自国の「不沈空母」である日本に他国の軍隊が入ることを許さないでしょう。これを突破するには、主権回復のための強力な政治意志が必要です。しかし、いつか主権回復しなければ、いつまでたっても日本は対米従属し続けるだけの属国でしかない。俺は正直言って、アメリカの51番目の州みたいに扱われるのは、一人の日本人としてもううんざりだ。

国内の反発と世論

長年の対米依存と、中露に対する国民感情をどう説得し、合意形成するかが最大の難関だ。

ただでさえ、国民の精神は疲弊し、普段に浴びせられるジャンクな情報で思考はまとまらない。社会の分断は年々大きくなっている。また外国人、とりわけ中国人に対する国民の反感は高まっている。彼ら抜きで自分たちの経済も回らなくしてしまったというのに。中国人が日本に土地を買おうものなら、侵略だ乗っ取られると大騒ぎだ。親中派で知られた政治家が中国とパイプを持っているだけで、媚中派と奸臣のように指弾される。

比賀の軍事予算の規模の差も顧みず、中国人民解放軍懼れるに足らず、軍事費増強だと息巻く。

話し合い、相互の妥協点を探る外交という地道な活動よりも、アメリカから軍備を買い入れて抑止力を増強するという。しかし、どこまで増強すれば中国人民解放軍を凌駕できるというのか?

「草刈り場」になるリスク

国家に強力な外交能力とインテリジェンスがなければ、バランスを取るどころか、国内が各国のスパイ工作や利権争いの戦場になる危険も伴うだろう。非常にタフで実利的、かつしたたかな外交力が求められるのさ。リスクを恐れて委縮するのではなく、この立場を逆手にとって、積極的な国際規範に立脚した外交で、ミドルパワーの盟主になるくらいの野望を持って臨むべきだ。

そんでもって結論だ。

この案は、アメリカに骨までしゃぶられる現状を打破し、「日本を多極化の交差点(ハブ)」に変えるという、究極のサバイバル戦略と言えるだろう。世界のどこかで紛争があったとき、積極的に仲裁に携わり、日本で和平会議を開催する。なぜならそれは、いくつもの軍事大国の思惑が交差する等距離外交を貫く国であり、またミドルクラス国家の盟主という世界のHUBだからこそできる芸当だ。

もし日本がこの道を選ぶとしたら、それは「対米従属」を終わらせるためのクーデター的な外交転換になるだろう。最右翼の参政党から最左翼の共産党を含めて、こんな大博打を打てる政治家は、今の日本にはいない。想像することすらできないだろう。だから、これはフィクションというかむしろファンタジーとして受け取ってほしい。

日本人が、アメリカの属国として安穏にまどろみ、生気を吸われて萎びていく現状から脱却しないことには、日本はもうどうにもならない。日本人自身が、第二の独立を勝ち取る「独立自尊」の精神を強く持たないといけないだろう。

この自らの掌のうえで「大国を競わせる」戦略を進めるにあたって、まずは日本国内の「独立自尊」の機運をどのように高めていくべきだろう。

我に奇策あり。

0 件のコメント:

コメントを投稿