2011/05/14

Post #182 Fragment Of Fragments #17

読者諸君、昨日はBloggerの不具合で更新できなかったんだ。今年になって毎日忙しくても更新という目標を自分自身に課していたんだが、どうしようもない。しかし、読者諸君のおかげで、ささやかながら5,000PVを達成することができたんだ。どーもありがとう!これからもどーぞよろしく!
VietNam
とはいえ、昨日は久々に早朝から仕事だったおかげさんで、夜、家に帰って来たときにはふらふらに疲れきっていたんだ。とてもブログなんて作っていられない程、疲れきっていたんだ。倒れそうだ。そう、ある意味好都合だ。こんなんじゃいずれ死んじまうぜ。俺も原子力とかで身体が動くよーな不滅のボディーがほしーぜ。鉄腕アトムみたいでイカすだろう?しこたま水を飲んでメルトダウンを防がないとな。そうすりゃ、痛風や結石の発作もおこりにくいだろうよ。
そう、俺はすっかり夜行性になっているんだ。最近じゃ、どうも午前中はチョーシが悪い。きっと血圧も低いことだろう。ますますゲージュツ家のようだ。明るい太陽たまに見るっていきおいだ。身体を壊して技に磨きがかかるってもんか。クールビズだのサマータイムだの世間は大騒ぎだというのに、困ったもんだ。
今回の震災がおこる少し前に、日本政府が産業界とタッグを組んでベトナムに原子力発電所を売り付けたそうなんだが、ベトナム人もクーラーのガンガン効いた部屋で暮らすようになるのだろうか?
それを彼の国の人々が望んでいるのなら、我々には、そんなの資源が足らなくなるから、ガマンしろよだの、日本の原発は危険だからお止めなさいなんて言う資格はないんだなぁ。まずは、自分たちのムダだらけのセーカツをリストラクションしねーと、そんな一見ごもっともだが、自分たちさえ快適なら他の連中は、どーだっていいんだって偽善まるだしの態度は人としていかがなもんだろうか?
暑い日中だからこそ、日が傾いてきたころ、街を吹き抜ける風は、涼しく感じられ心地よいのさ。たとえその風にブンブン走り回るバイクの排ガス臭が混じっていてもね。
俺はホーチミンの黄昏時を思い出す。
日が暮れ、街に夜が訪れると、メインストリートというメインストリートは二人乗りのバイクで埋まる。凄まじい排ガスと、エンジン音だ。
VietNam
熱気ムンムンだ。しかし、家の中にいても、糞っ垂れな我が国のようにクーラーがガンガン効いてて快適に眠れないんだろう。きっと下らないバラエティーなんてやってないんだろう。
凄い台数のバイクが濁流のように大通りを流れている。とてもソーカイにバイクを飛ばしているとは言い難いぜ。たいていみんなノーヘルだ。しかし、どいつもこいつも、イキイキした顔でバイクを転がしている。
そんな夏の夜の過ごし方も、たまには面白いぜ。とは言え、この世知辛い日本でやったら、スグにヤンキーと間違えられて、お巡りに追いかけられちまうぜ。
読者諸君、また会おう。よい週末を過ごしてくれ。

2011/05/12

Post #181 On the Wall

今年は岡本太郎生誕百年ということで、世間では岡本太郎ブームのようだ。
新宿駅の通路に移転されている『明日の神話』に福島原発の事故を描いた落書き、というよりベニヤ板が付け足されていたってのも、記憶に新しいぜ。
Amsterdam
俺自身、岡本太郎は結構好きで、ご多聞に漏れず、あの有名な『芸術は爆発だ!』ってのにガキの時分にやられちまった口だ。しかし、岡本太郎が極めて知性派の芸術家だったことは、みんな知ってるかな?
岡本太郎は戦前(アフガン戦争じゃないぜ、第二次世界大戦だよ)にパリに渡り、ソルボンヌ大学で民族学をマルセル・モースから学び、哲学者のジョルジュ・バタイユと親友になり、彼の作った秘密結社の重要なメンバーの一人になったりしていたんだ。文化人だな、まったく。
パリでの岡本太郎は、そこそこに評判になっていたようだ。知ってるかい?ロバート・キャパの最初の彼女で、世界初の女性戦場カメラマンだったゲルダ・タローのタローというのは、岡本太郎からとられているんだぜ。
戦前のコスモポリス、文字通り世界の文化の最先端だったパリで岡本太郎の基礎は作られ、世界中から集まった若き芸術家と交流を持っていた。それは、絵画芸術だけじゃなくて、写真家の友人も多かったようだ。
ハンガリー生まれのユダヤ人の写真家ブラッサイも岡本太郎の友人の一人だ。

岡本太郎は、ブラッサイから写真の手ほどきを受けてたんだ。で、カメラマンってのも悪くないと思っていたようだぜ。事実、後に岡本太郎がニコンFを携えて日本中を巡り、撮影した写真は、とても画家の余芸とは思えないダイナミズムがある。太郎が日本に帰るとき、ブラッサイは太郎に愛用の引伸機を贈ってくれたそうだ。それは空襲によって燃え尽きてしまったそうだがね。

手元にあるブラッサイの写真集を見てみよう。霧に包まれたパリの夜景が、ホモセクシャルや娼館の娼婦たちなどの戦前の退廃的な風俗が、パリ市民の穏やかな日常と街並みとが、当時の芸術家や作家の肖像が、モノクロで捉えられている。どれもカッコいい写真だ。影響を受けずにはいられないほどだ。
Amsterdam
そんななかでも、ブラッサイは壁の落書きに執着していた。当時はスプレーなんかないから、釘か何かで石の壁を削った線刻の落書きだ。そんな落書きを、ブラッサイはこまめに撮影していたようだ。
別にブラッサイを気取るわけではないけれど、壁の落書きは、いつも見かけると撮ってしまう。日本の落書きは、ヒップホップ調のものがほとんどだけど、ヨーロッパに行くとさまざまなスタイルの落書きを見ることができるんだ。面白いもんだぜ。
もちろんヒップホップ調のものも多い。パリのメトロのトンネルの中は、いったいぜんたい、いつどうやって書いたのか分からないけれど、そんな落書きだらけだ。轢かれちまうぜ、まったく。
壁の落書きとか、べたべたと貼られたポスターを見ると、街が生きているのが感じられるんだ。だからいつも、見かけるたびについ撮ってしまうんだ。
落書きや何度もなんども貼ったり剥がされたりして、まるで地層のように成り果てたポスターは、俺にとってはサイコーのご馳走だ。
そう、あまり小奇麗な町では息がつまって仕方ないぜ。人の気配が感じられないのさ。神は細部に宿るっていうだろう。そんなディテールが人の住む町には必要なんだ。ガラス張りのビルとゴミひとつない街路じゃ、写真をとってもなんだか味気ないものさ。とはいえ、自分の家の壁に落書きされるのはゴメン蒙るがね。

OK、読者諸君。今日はこのくらいにしておこう。今夜は久々にお仕事なんでね。いつまでも遊んでばかりはいられないのさ。

2011/05/11

Post #180 雨の日の来訪者

今日も一日、激しい雨が降っているぜ。何といっても台風一号らしいからな。今年はおかしな天候が続くぜ。幸か不幸かこの雨の中、仕事の気配もない。電話もならなけりゃ、Eメールも来ない。仕方ないな、今日もプリント三昧だ。家から出ずに引きこもってやるさ。こんな雨の中、俺を訪ねてくるのは、カエルくらいだ。
では親愛なる読者諸君、お贈りしよう!彼が僕の友人、トノサマガエルだ。どうぞよろしく!
My Friend, My House
そんなこんなで、今日も今日とて、相も変わらずアムステルダム。
フィルム1本半、27カット出来上がり。
アムステルダムシリーズ、一体いつまで続くのか?先は長い。この後、ブリュッセルも、パリもある。ヘルシンキだってある。去年のトルコだって、まだ残ってる。どれも力作ぞろいだ、ネガを見る限り。俺はいつも未だ見ぬ自分の写真を夢想する。道は遠い。母を訪ねて三千里か、はたまた目指すはガンダーラか?それぐらい遠い。一日も早く仕上げて、一枚でも多く、君たちにお見せしたい。見せびらかしたい。面白がってもらったり、下手ッぴだなと呆れられたり、時には感心してもらったりしたいんだ!
そう、なんてったって写真は一人で見ていてもつまらないもんだからね。君の声をききたいもんだぜ。(あ~M社さんは、ほどほどにしてもらって構わないから)
だから、もっとプリントしたかったけれど、印画紙が無くなった。現像液は疲労しきった。もう限界だ、もうギリギリだ。連れ合いも帰ってきた。早く片付けないと叱られちまうぜ!仕方ない、今日はこれくらいで勘弁しておこう。人生は長いんだ、楽しみはとっておくのも悪い事じゃないんだろう。

てなわけで、昨日のプリントから行ってみようか?

Amsterdam
まぁ、写真のセックス・ピストルズたる偏奇郎のこの俺も、たまにはこういうフツーな写真も撮るんだぜ。というか、船は結構好きなモチーフで、昔からつい撮ってしまうんだが…。あぁそうそう、ご存じない方のために言っておこう、アムステルダム旧市街は運河の街なんだ。縦横無尽に運河が張り巡らされている。だから、そこいらじゅうに船を見かけるんだ。船に住んでいるような奴だっている。この街には、蜘蛛の巣みたいな感じで運河が設けられているんだ。つまり、車にはあまり向いていない街なんだ。まぁ、道幅も狭いしね。人々はたいてい自転車で移動しているみたいだぜ。

OK、調子に乗ってもう一発行ってみよう!
Amsterdam
実は俺は、こんなグルーミーなカンジの空が好きなんだ。なんだか、写真に物語性が付与されるよーな気がするのさ。なんだか怪しい鳥とか飛んできそうな気配がしてくるだろう。

OK、今日はあっさりとこんなところさ。一日家から一歩も出ずに無心にプリントしていると、あまりなにも考えないからな。これといって言うべきこともないってカンジだ。ホントはいろいろイロイロあるんだけれど、ふふふ…、かまやしねぇぜ、何が起こってもカエルの面に小便ってカンジさ。

読者諸君、失礼させてもらうぜ。明日は雑事がてんこ盛りなんだ。とっとと風呂に入って寝なけりゃ、明日の男の雑事に差し支えるぜ。こんな激しい雨の日には、家の中に引きこもって、心静かに読書をしたり、カエルの声でも聴いていたいもんなんだがな。